Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ27)

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しばらく墓石を見つめていると、少し離れたところから私たちを見ている老婆の姿があった

ﾊｰ「…誰かがこっちを見ているわ…教会のとこ…」

ハ「…誰だか見当はつく」

しかしなんとなく胸騒ぎがした

『悪い予感がするわ』

ハ「あの人はダンブルドアを知ってた。剣を持ってるかもしれない」

老婆が歩く方向に足を進めれば、ハリーは一軒の家の前で立ち止まった

ハ「両親はここで死んだ。…ここであいつに」

すると傍に先程の老婆が現れ、ハリーをじっと見ていた

ハ「…貴女がバチルダさん?」

声をかけ、案内された家へと入る

バチルダの代わりにハリーは火を点けて灯りをともす

ハ「バチルダさん…!この人は誰?」

棚の上に飾られている男性の写真を見てバチルダに尋ねるが、彼女は何も言わずそのまま2階への階段を上がっていく

『ハリー...!』

老婆の後に続こうとするハリーに声をかけるが彼もそのまま上へと上がっていった

私とハーマイオニーは何か手がかりがないか、部屋中を探し回った

私は椅子の上に置かれた冊子に目に止まり、手に取ると表紙には金具で手紙がはさまれていた

『"バチルダさん、ありがとざんした"』

そう書かれている手紙をめくると

『"ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘"…』

と表紙にはそう書かれていた

裏表紙を見るとリーター・スキーターの文字が記されており、この著書はバチルダが提供した情報が少なからずあるという事が考えられた

ハーマイオニーにも見せたが険しい表情を浮かべていた

あの老婆がどういう人物なのかは分からないが、ダンブルドアを批判するような情報を提供していたとなれば、私たちの敵の可能性が高い

すると2階で物音が聞こえ、咄嗟に頭上へと灯りを向けると天井には血痕が付着していた

ﾊｰ「ハリー!」

異変に気付いた私たちは急いで2階に向かった

するとハリーは大きな蛇に襲われていた

ハリーに飛びかかる大蛇に向けて

ハーマイオニーが魔法を放ってなんとか回避した

大蛇はそのまま底が抜けた床から下へと落ちていった

私たちはハリーの元に駆け寄り、静かに下を覗き込めば、再び勢いよく襲いかかってきた

ﾊｰ「コンフリンゴ(爆発せよ)!」

ハーマイオニーは大蛇に呪文を放ち、私はハリーとハーマイオニーを掴み急いで"姿くらまし”をした