Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ26)

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その晩、私たちは姿現しでゴドリックの谷に向かった

ﾊｰ「…ポリジュース薬を使えばよかった」

到着したが寂れた雰囲気で辺りには人気がなく、逆に目立っていた

ハ「いや、僕が生まれた場所だ。自分のままでいたい」

すると静けさの中に鐘が鳴り響いた

『クリスマス・イヴだったのね』

ﾊｰ「聞いて」

耳を澄ませば教会から歌声が聞こえてきた

ハ「ここにいたかもしれないね…僕の両親も」

『えぇ…居たと思うわ』

感傷的になるハリーに私は静かに口を開いた

辺りを歩いていると墓石が並ぶ墓地があり、私たちはそこへ足を進めた

雪が積もる墓石をさっと払うとハーマイオニーが持っていた本に書かれていた印と同じ形が彫られていた

『イグノタス・ペベレル…』

この墓石にはその名が刻まれていた

『ねぇ、ハリー───』

私はハリーに知らせようと声をかけるが、彼はある墓石の前でじっと動かずにいた

私とハーマイオニーは傍にいくと、その墓石にはハリーのご両親の名前が刻まれていた

私は墓石の前に屈むと杖を振り、花のリースをかけた

ハ「メリークリスマス…」

ﾊｰ「『メリークリスマス、ハリー』」