Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ23)

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ハ「聞いてもいい?」

うかがうような表情を浮かべながら遠慮がちに尋ねる

『えぇ…』

ハ「ドラコとは…どういう関係なの?」

その名前を聞いて一瞬目を見開いた

『…何故、そんな事を聞くの…?』

ハ「トイレでの…あいつを見たAの様子が、いつもと違ったから…」

私はその時の光景を思い出して顔を歪めた

『…付き合っているわ』

私は素直に打ち明けた

ハリーは特に驚いた様子はなく、ただ少し複雑な表情を浮かべた

ハ「…それは…辛かったね…」

少し考えてから静かに呟くと、慰めるように私の頭を撫でた

『私なんて全然…彼の方がよっぽど辛いわ…』

ドラコの苦しそうな表情を思い浮かべて胸が痛んだ

『ごめんね、ハリー。私はどんな彼でも嫌いになる事はできないの…。たとえ、彼が貴方に杖を向けたとしても…それでも好きなのよ…』

ハ「うん…だから辛かったね…」

私はドラコとの関係を理解されないだろうと勝手に考え、話す事を諦めていた

しかしハーマイオニーと同じようにハリーもまた私の気持ちを受け止めてくれた

その優しさに、今まで誤魔化してきた自分の気持ちが溢れてしまいそうだった

ハ「僕達と来てくれてありがとう」

必ずドラコと対峙しなければならない時がくる

その瞬間が来るのが本当は怖いのだ

彼を前にすると気持ちが揺らいでしまいそうで、判断が鈍る気がした

しかしハリーの言葉を聞いて過去の自分を悔やむのはやめようと思えた

私は覚悟を持ってハリーたちと来ることを決めた

全てを終わらせるために、そしてドラコを救うために

『もう大丈夫よ』

私は感謝の気持ちを込めて笑みを浮かべた