Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ21)

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ハ「どうしちゃった?」

ﾛﾝ「どうって…別に何も?君に言わせればだけど」

ハ「なぁ、気に入らない事があるなら言えよ。ハッキリと」

ハリーも徐々にイライラしたような口調で言った

ﾛﾝ「そうかい。じゃあ言ってやる。嬉しくもないね。ロクでもない探し物が増えただけじゃないか!」

ハ「覚悟して一緒に来たんだろ?」

ﾛﾝ「あぁ…僕もそう思ってた」

ハ「じゃあ何?!悪いけど僕には分からないね。一体どこが君の期待通りじゃないっていうんだ。5つ星ホテルに泊まれると思った?分霊箱を次々見つかって、クリスマスにはママのところに戻れるって?!」

2人は次第に感情的になり、私とハーマイオニーは入る隙もなかった

ﾛﾝ「僕はただ、これだけ苦労すれば何か手応えがあるはずと思ったんだ!君には計画があると思ってた!ダンブルドアから情報を聞いてると、そう思ってたよ!」

ハ「全部話したよ!ダンブルドアが僕に言ったことは!忘れちゃいないか?分霊箱を1つ見つけた!」

ﾛﾝ「あぁ。でもそれを壊すのも他のを見つけるのも簡単だしな」

ﾊｰ「ロン…外して!それを…!分霊箱を外して…!それをずっと付けてるからそんな言い方をするのよ…!」

ハーマイオニーが言っても拒絶するように話を続けた

ﾛﾝ「なぜ僕が毎晩ラジオ聞いてると思う?ジニーの名前がないか確かめるためさ!フレッドやジョージやママのもね!」

ハ「僕が心配してないと思うのか?!僕には分からないとでも?!」

ﾛﾝ「あぁ!君には分かるもんか!君の両親は死んだ!君に家族はいない!」

その言葉を聞いてハリーはロンに掴みかかる

『やめて!』

私とハーマイオニーは必死に2人を引き剥がす

ハ「じゃあ行けばいいだろ!?行けよ!」

その言葉を聞いたロンは首から乱暴にロケットを外して床に落とした

ﾊｰ「…ロン…!」

ロンはテントから出る前にハーマイオニーの方を振り返った

ﾛﾝ「君は?一緒にくる?残る?」

ﾊｰ「…私…」

ﾛﾝ「Aは?」

口ごもるハーマイオニーから私に視線を移す

『…』

私は返事をすることなくただ黙ってロンを見つめた

この状況ではハリーを1人には出来ないし、だからといってロンを1人で行かせることもしたくはなかった

ﾛﾝ「…いいよ。分かった」

そう言ってテントから出ていった

ﾊｰ「ロン、待って…!」

ハーマイオニーはロンを追いかけたが「戻ってきて」という言葉を聞かずロンの気配が消えたのを感じた

私は深く息を吐くと床に落ちたロケットを手に取り首にかけた