Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ19)

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その晩、私とハーマイオニーはテントの外で焚き火をしながら見張りをしてると、奥から人の気配がした

私たちは腰を上げ静かに保護呪文がかけられた手前まで行くと数人の人さらいがいた

私たちの横を通り過ぎたかと思えば、その内の1人が何かを感じ取ったのか来た道を引き返した

ハーマイオニーの前で立ち止まると「なんの匂いだ…?」と探るように香りを嗅いだ

私たちは気づかれないように息を止めてこの場をやり過ごした

ハ「…人さらいだ」

今の様子を後ろから見ていたハリーが声をかけてきた

ハ「魔法が効いてよかった」

『匂いを嗅いでたわ…』

ﾊｰ「…私の香水」

ハリーの言う通り保護呪文をかけておいて正解だったが、どうやら勘の鋭い人さらいもいるようで、同じ場所に長くとどまるのは少し心配だった

ﾊｰ「言ったでしょ?ロンにまだ"姿現し"は無理よ」

ハ「じゃあしょうがない。歩いて行く」

そう言いながら私たちはテントに向けて歩いた

ハ「君の香水は好きだけど、これからはつけないようにして」

こうして私たちは徒歩で移動することになった

ロケットは今ロンが身につけていて、私は心配だったのでハリーとハーマイオニーが並んで歩く後ろを私とロンは一緒に歩いた

"行方不明になっている魔女や魔法使いの名前です。読み上げます───"

ロンはずっとラジオを流しながら前を歩く2人の背中を険しい表情で見つめていた

途中、デス・イーターから身を隠しながらひたすら歩き進めた

ﾛﾝ「ハリーはなんの計画もないんだろ?」

野宿する場所を決めてテントを張った

ﾊｰ「私達もよ」

少し離れた場所に座るハリーを見つめながらそんな会話をした

なんだか私たちの雰囲気も悪くなっているような気がして居心地が悪かった

一夜が明けると再び足を動かし、新たな野宿場所を見つけてはテントを張り夜が明けるまで眠りにつくのを繰り返した