Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ14)

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私たちはロケットを取り戻すため、魔法省へと乗り込もうとしていた

出勤する職員を待ち伏せして失神呪文をかけると、髪を引き抜きポリジュース薬を作成した

『いい?計画通りにね』

少し緊張した面持ちでポリジュース薬が入ったボトルを渡していく

『どうしても必要な時以外は誰とも喋らないこと。とにかく、普通に振舞って。周りの人と同じように。上手くいけば中に入り込めるわ。そして…』

ハ「難しそうだね…」

ﾊｰ「そうよ!」

とハーマイオニーは声をあげた

陥落した魔法省に潜入するなんて、どう考えても無謀だった

ハ「マトモじゃない」

ﾊｰ「まったくよ!」

しかし私たちにはやる以外の選択肢がなかった

ﾛﾝ「世の中がマトモじゃないんだ。…やるぞ」

『…分霊箱を探さなきゃ』

ロンが決意したように言うので少し頼もしく感じた

私たちはポリジュース薬を一気に口に含むとハリーはアルバート・ランコール、ロンはレジナルド・カターモール、ハーマイオニーはマファルダ・ホップカーク、私はエリーゼ・セシルに変身した

その後、魔法省に勤務する職員専用の公衆トイレへと向かった

私とハーマイオニーは列に並び、順番がくると個室に入る

トイレの上に立ち、水を流す紐を引っ張った

吸い込まれたかと思うと暖炉に移動しており魔法省の中へと足を進めた

中央の噴水の前で自然と合流する

ﾛﾝ「僕もう…挫けそうなんだけど…!」

先程の頼れるロンとは打って代わり、怯えたように声を震わせていた

ハ「…ポリジュース薬の効果はどれぐらい続くって言ったっけ」

ﾊｰ「『…言ってない』」

ここまで来て少しの不安が募った