Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ11)

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次の日、家の中を調べているとロンがとある部屋を見つけた

ﾊｰ「素敵ね…」

部屋の中はハーマイオニーの言う"素敵"とは程遠く、荒らされているように足の踏み場がなかった

『"レギュラス・アークタルス・ブラック"』

扉にはそう書かれており、偽物のロケットの中に入っていた

用紙に書かれていた頭文字と一致した

ﾛﾝ「"R A B"だ」

ハ「"私はとうに死んでいるでしょう。本物の分霊箱は私が盗みました。破壊するつもりです"」

情報を整理するために私たちは椅子に腰かけて顔を突き合わせる

ﾛﾝ「シリウスの弟か」

ﾊｰ「そうよ」

『問題は、分霊箱を破壊したのかどうか…』

ここまで話して、ふいに扉の奥から物音が聞こえた

ハリーは恐る恐る近づきドアノブに手をかけて勢いよく開ける

するとそこには屋敷しもべ妖精のクリーチャーがいた

ｸﾘ「おい…!」

ハリーは肩を掴み引っ張り出した

ハ「僕らをこっそり見てたのか!」

ｸﾘ「クリーチャーは、ずっと見ておりました」

ﾊｰ「ロケットの在処を知ってるかも」

ハ「これを見たことはあるか!?」

ハリーは机上に置いていた偽物のロケットを掴むとクリーチャーに見せた

ｸﾘ「あぁ…」

ハ「クリーチャー!」

明らかに何か知っている様子にハリーは問いただす

ｸﾘ「それは…レギュラス様のロケット…!」

ハ「でも2つあった。そうだろ?もう1つはどこ?」

ｸﾘ「クリーチャーは知りません。もう1つのロケットの在処など」

ﾊｰ「でも見たことはある?この家にあった?」

ｸﾘ「"穢れた血"め!デス・イーターがお前を───」

ハーマイオニーに対する態度にロンはオタマを振り下ろそうとするがハーマイオニーが止める

私はロンとクリーチャーの間に入ると屈んで目線を合わせた

『答えて。お願い』

ｸﾘ「…はい」

そう言って静かに話始めた

ｸﾘ「…ございました、この家に。忌まわしい品物です」

ハ「どういう意味?」

ｸﾘ「レギュラス様は、お亡くなりになる前クリーチャーめにそれを破壊せよとお命じになりました。けれど、どうやっても壊せなかったのです」

ハ「それで、今どこにある。誰かが持っていった?」

ｸﾘ「あいつが夜忍び込んで、この屋敷からごっそり盗んでいきました。ロケットも!」

ハ「あいつって?誰だクリーチャー」

ｸﾘ「マンダンガスです。マンダンガス・フレッチャー」

ハ「…彼を見つけろ」

ハリーに命じられるとクリーチャーは"姿くらまし"をした