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私は天文台から外の景色を眺めていた
こんなにも穏やかなのに隣にドラコがいないだけで心にぽっかりと穴が空いたようだった
私は大きく深呼吸すると目を閉じた
現実を受け入れて前に進まなければ
命懸けの計画を、ダンブルドアの死を無駄にするわけにはいかなかった
今はとにかく自分に出来ることをやるしか無かった
そっと目を開けてもう一度景色を眺める
するとハリーとハーマイオニーがやってきて、私の隣に立つと私と同じように外の景色を眺めた
ロンは後ろの階段に座り、少し離れたところから私たちの様子を見ていた
ハーマイオニーは私を気にするようにチラッと見てからハリーに向けて口を開いた
ﾊｰ「ドラコは本気だったと思う?先生を…」
ハ「いや。あいつは杖を下ろしてた。やったのはスネイプだ。いつもスネイプだ。止められなかった」
と悔しそうな表情を浮かべた
スネイプはハリーの前で悪役を演じきったが、スネイプの本心を知るのはきっとまだ先のことなのだろう
私は複雑な表情でハリーを見つめるとハリーは手に持つロケットを私に渡した
ハ「偽物だ」
これはダンブルドアとハリーが探し出した分霊箱の1つだった
ハ「開けて」
言われた通り開けると、四つ折りに折られた紙が入っていたので広げる
『"闇の帝王へ。私はとうに死んでいるでしょう。しかし私はあなたの秘密を発見しました。本物の分霊箱は私が盗みました。破壊するつもりです。あなたが手強い相手にまみえたその時再び死すべき存在になることを願って。RAB"』
書かれていた文章を全て読み上げた
『RAB?』
頭文字の様だが今の私には全く見当もつかなかった
ハ「誰だろう。そいつが本物の分霊箱を盗んだ。全部無駄だったんだ。何もかも…」
無駄なわけがなかった
そうでなければダンブルドアの死はそれこそ意味が無く"無駄"に終わってしまう
『そんな事ないわ…』
独り言のように小さく呟いた言葉は風のように流れていった
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柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます。お待たせいたしました!私もドラコを思うと苦しいですが、その葛藤なども含めてとても好きです!楽しんで読んでいただければ幸いです! (10月19日 8時) (
レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 続編更新ありがとうございます！！とっても楽しみにしてました！！謎のプリンスも結構大好きです！！ドラコ格好良すぎです！！たくさん更新ありがとうございます！！早速読みます！！ (10月17日 0時) (レス) @page12 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月16日 13時
