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少しの沈黙の後、スネイプは何かを諦めたように表情を少し緩めると、一呼吸置いて口を開いた
ｽﾈ「ダンブルドアが吾輩から君に伝えておかねばならないことがある。これは極秘ゆえ…くれぐれも内密にな」
『はい』
ｽﾈ「君も知っての通り、ドラコがダンブルドアを殺せと命じられた。だが失敗すればその役目は吾輩に回ってくる。ドラコを救うにはそれを利用するのだ」
『やはりダンブルドア先生を手にかけるのですか…?』
ｽﾈ「ダンブルドアのお考えだ。校長はもう永くはない。もって一年だろう」
『ですが、それではスネイプ先生が狙われてしまうのでは…まさかドラコから先生に矛先がむくように仕向けるということですか?』
ｽﾈ「どちらにせよ"破れる誓い"を立てている身だ。結果は同じことだ」
「ここからが本題だが」とたっぷりと間を置いて話始めた
ｽﾈ「君には止めてもらいたいのだ。ポッターを」
現場を目撃すれば止めようとするのは当然だ
しかしスネイプの話を聞く限り、ドラコがダンブルドアを殺すことも、ドラコに代わりスネイプがダンブルドアを殺すことも成し遂げなければならない
ダンブルドアが以前私に言っていた意味がようやく分かった
『これが…最善の方法というわけですか…』
ｽﾈ「さよう。話が早くて助かる」
スネイプの言い分は嫌という程理解した
正直頭がいっぱいだったがこれだけはと思い、私は呼吸を整えるように小さく息を吐くと静かに口を開いた
『…それでは、私からのお願いも1つ…聞いてはいただけませんか』
ｽﾈ「なにかね」
『私は計画の邪魔にならないようハリーを全力で食い止めます。その代わり、先生はドラコを傍で見守っていてください。傍に居られない私の代わりに…。どうか…お願いしますっ…』
私はドラコの傍には居られない
言葉を口にすれば現実を突きつけられているようで胸が苦しくなった
ｽﾈ「よかろう」
と静かに応えたスネイプは私の頭に触れる
ｽﾈ「A…吾輩も誰かを愛する気持ちは痛いほどよく分かる」
そう言って不器用ながらも優しく抱きしめてくれた
『何故…誰かが死ななければならないんですか…っ…』
私はどうにもならない事を嘆いて、静かに涙を流した
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柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます。お待たせいたしました!私もドラコを思うと苦しいですが、その葛藤なども含めてとても好きです!楽しんで読んでいただければ幸いです! (10月19日 8時) (
レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 続編更新ありがとうございます！！とっても楽しみにしてました！！謎のプリンスも結構大好きです！！ドラコ格好良すぎです！！たくさん更新ありがとうございます！！早速読みます！！ (10月17日 0時) (レス) @page12 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月16日 13時
