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ﾊｰ「A?」
私は2人が出ていった方を見つめているのでハーマイオニーが声をかける
『ごめんなさい2人とも…。私ちょっと出てくるわ』
私は胸騒ぎがして視線をそのままに断りを入れると、ドラコとハリーの後を追った
廊下を急いでいると目の先に男子トイレがあり、恐らくそこだろうと足を早める
ハ「
トイレの中からハリーの声が聞こえ駆け込むと、呆然と立ち尽くすハリーの先には
血まみれのドラコが横たわっていた
『ドラコ!』
その姿を見て心臓が大きく脈打ち鼓動が早くなる
水が張う床にはドラコを中心に流れる血で赤く染まっていた
私は駆け寄ると止血しようと彼の手を強く握った
しかし傷が深く私が知っている傷を癒す呪文では修復は至難だった
『どんな呪文か分からないのに人に使うなんてっ!』
私は思わずハリーに向かって声を上げた
ハ「あ…ごめん…僕…」
ハリーは戸惑っている様に言葉を詰まらせた
出血が酷く私の周りもどんどん赤く染まっていく
目の前には顔面蒼白な表情で今にも息絶えそうなドラコがいる
また大切な人が…私の一番大切な人の命の危機を目の前に、彼を失う恐怖で視界が滲んだ
『っ…どうすればいいのっ…!』
助けたいのに無力な自分が悔しくて涙が溢れる
すると後ろから水が弾ける音とともに誰かが駆けよってきた
『スネイプ先生!』
振り返るとスネイプが立っていてこの状況に驚愕した様子で見つめ、スネイプに睨まれたハリーはこの場から立ち去った
『先生!ドラコが!』
私は必死に叫ぶと
ｽﾈ「吾輩が代わろう」
そう言って素早く杖を取り出し呪文を唱える
私はドラコの手を祈る様に握りしめた
ｽﾈ「
初めて聞く呪文で、その呪文はまるで歌のようだった
傷口を杖でゆっくりなぞりながら何度か呪文を唱えると、流れた血も傷も裂けた洋服も徐々に元に戻っていった
ｽﾈ「これでもう心配なかろう」
その言葉に安堵して涙を乱雑に拭う
『ありがとうございますっ』
私はスネイプに向き直り震える声で感謝を伝えるとドラコに視線を戻した
『本当に…よかった…』
と息を吐くように囁きドラコの頬をそっと撫でた
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柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます。お待たせいたしました!私もドラコを思うと苦しいですが、その葛藤なども含めてとても好きです!楽しんで読んでいただければ幸いです! (10月19日 8時) (
レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 続編更新ありがとうございます！！とっても楽しみにしてました！！謎のプリンスも結構大好きです！！ドラコ格好良すぎです！！たくさん更新ありがとうございます！！早速読みます！！ (10月17日 0時) (レス) @page12 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月16日 13時
