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大広間で食事をとっているとすっかり元の健康状態に戻ったロンは不思議そうに一点を見つめながら、何故か杖を握りしめていた
次第に私たちの上から雪が降り始めて隣に座るハーマイオニーが怪訝な表情を浮かべた
ﾊｰ「やめてロン。雪を降らせないで」
ハーマイオニーの声に我に返ると杖を下ろした
私とハリーは机に積もった雪を払う
ﾛﾝ「僕、どうやって別れたって?」
ロンは医務室での事をよく覚えておらず、彼にとってはいつの間にかラベンダーと別れた状況になっていたので困惑していた
ﾊｰ「あー…えぇと…ラベンダーがお見舞いに来て…貴方が話したの…あまり長い会話はしてなかったと思うけど…」
ハーマイオニーが気まずそうに説明する
ﾛﾝ「誤解しないでよ。僕は清々してるんだ。…ただ睨んでるから…」
ロンの言葉に私たちは一斉にラベンダーを見ると、スプーンを握りしめてこちらを睨んでいた
『…確かに、睨んでいるわね…』
ﾊｰ「ロンは、何も覚えてないんでしょ?あの晩のこと。…全く…何も…?」
ﾛﾝ「うーん…なんとなくは…」
その言葉に私たちは期待するように目配せをした
ﾛﾝ「でも有り得ない。頭がどうかしてたんだな」
ﾊｰ「そうね…そうよね…」
ロンは笑いながら否定するのでハーマイオニーは悲しそうに俯いてしまった
私の隣にいるハリーは例の魔法薬学の教科書を読んでいて、以前私たちに尋ねた"セクタムセンプラ"という呪文が書かれたページを見つめていた
ﾊｰ「ハリー…ケイティがきたわ」
するとハーマイオニーが小声で言うので彼女が見る視線の先に目を向けるとネックレスの呪いにかかりしばらく学校を休んでいたケイティが復帰していた
ハリーは教科書を閉じてケイティの元に向かった
ハリーはネックレスの事を聞き出そうとしているのだろう
2人が会話している様子を座って眺めているとケイティが大広間の扉の方に視線を向けているのでハリーもそれにつられる様に振り返った
私もハリーたちと同じように視線を移すと丁度大広間にやってきたドラコの姿があった
ドラコはケイティを見るなり
困惑や焦り、罪悪感や恐怖が入り交じった表情を浮かべて足早に引き返していった
それを見たハリーはケイティとの話を中断してドラコを追いかけて大広間を出た
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柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます。お待たせいたしました!私もドラコを思うと苦しいですが、その葛藤なども含めてとても好きです!楽しんで読んでいただければ幸いです! (10月19日 8時) (
レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 続編更新ありがとうございます！！とっても楽しみにしてました！！謎のプリンスも結構大好きです！！ドラコ格好良すぎです！！たくさん更新ありがとうございます！！早速読みます！！ (10月17日 0時) (レス) @page12 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月16日 13時
