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私は自分の腕を抜こうとはせず、されるがままだった
ドラコは自分の手の平を私の手の平に重ねるように持ち上げると反対の手で労るように手の甲に優しく触れる
私はその様子をただじっと見つめていた
ド「痛むか…?」
今度は心配そうな声で静かに尋ねた
私は安心させるように小さな笑みを取り繕った
『もうほとんど痛まないわ。見かけだけよ』
それでも心配そうに見つめてくるので
『本当よ』
そう告げるとほっと息をついてようやく手を離してくれた
ド「何故隠したんだ」
ドラコは静かに口を開いた
『大したことでは無いからよ』
これは本心だった
確かに最初はズキズキとした痛みはあったが本当にもうほとんど痛みは引いていた
ド「大したことだろ」
『心配かけたくなかったのよ』
ド「心配するのは当然だろ」
だから今会いたくなかったのに
『私のせいで貴方を辛い気持ちにさせてしまうのが耐えられないのよ…!』
何故もっと上手くやれなかったのか今更後悔の念が押寄せる
自分自身に苛立ち、感情を押し殺すように声を絞り出した
ド「隠し事をされる方がもっと辛い」
その言葉を聞いて私は何も言い返すことが出来なかった
私もドラコの立場であれば同じように思うからだ
それを想像しただけで胸が苦しくなった
『…ごめんなさい。怒ったわよね…』
無意識に声が震えた
ド「怒ってない。僕も強く言い過ぎた」
そう言って私の強ばる頬を両手で包み込む
色んな不安が削ぎ落とされていく気分だった
ド「怖がらせて悪かった」
私はその言葉に頭を横に振った
ドラコはただ私を心配してくれていただけなのに、する必要もない謝罪なんてしてほしくなかった
私は勢いよくドラコに抱きつく
『ごめんなさい…』
私はもう一度謝り頭を胸に埋める
ド「僕の前では強がるなって言っただろ」
そう言って優しく抱きしめ返し、慰めるように頭を撫でてくれた
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柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - さらさん» 嬉しいです!本当にありがとうございます!実は炎のゴブレットが一番気合を入れて（主に恋愛部分を）書きました（笑）ファンタビも大好きなので前向きに考えておきます!続編までもうしばらくお待ちください! (10月9日 22時) (
レス) id: cb14a1b36f (このIDを非表示/違反報告)
さら - 本当にいい作品ですね！！オリジナルストーリーも入っていてとっても面白いです！！炎のゴブレットめっちゃ大好きです！！今度ファンタビもお話書いて欲しいぐらいです！！続き楽しみにしてます！！ (10月7日 23時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - さらさん» こちらこそ作品を見つけていただきありがとうございます!そう言っていただけて何よりも嬉しいです!なるべくキャラを崩さないよう心がけていますが私情が入り、やりすぎていないか心配なところです…(笑)拙い文章ではありますが、温かな目で読んでいただければ幸いです! (10月6日 12時) (レス) id: cb14a1b36f (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！このお話見つけて今一から読んでます！！とっても読みやすくて大好きです！！私もドラコ大好きなので嬉しいです！！沢山の更新ありがとうございます！！読んでてドラコ格好いい〜って思ってます！！頑張って下さい！！ (10月6日 0時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月5日 10時
