Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ48)

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シリウスとハリーが押し負けているのを見て私はルーピンに聴こえるように遠吠えをした

ハ「何するんだ!」

『貴方を救うの!』

ハリーに口を塞がれそうになったが構わずもう一度喉を鳴らした

ハ「それはどうも」

しかし私の遠吠えを聞いてこちらに向かってきた

ハ「おかげでこっちにきたぞ…」

『そこまで考えてなかった…逃げて!』

私たちは走って奥へと逃げた

ルーピンの気配を感じながら音を立てないように樹木の陰に隠れる

私たちはゆっくりとこの場から離れるように下がると背後に狼が現れた

瞬時にハリーが私を庇うように抱きしめと
バックビークが私たちの前に立ちはだかり追い返してくれた

『ビーキー!ありがとう!』

そう言って私はバックビークに抱きついた

バックビークは嬉しそうに私に頬ずりをした

ハ「ルーピン先生、今日は散々だな…」

すると空気が凍るような寒さが訪れた

空を見上げると多すぎるぐらいのディメンターが宙を舞っていた

『シリウスたちが危ないわ』

ハ「行こう!」

走って湖の元まで行く

そこにはハリーとシリウスがディメンターのキスによって抵抗出来ずにいた

『恐ろしいわ…』

ハ「大丈夫!父さんが来てパトローナスを呼んでくれる!」

私たちはじっとただ待っていた

ハ「もうすぐだ!もうすぐ現れる!見てて!」

しかしいつまで経ってもハリーの父現れなかった

『いいえ、ハリー…誰も現れないわ…』

ハ「大丈夫!来るよ!絶対に来る!」

それでもハリーは来ると言い張る

しかしシリウスはもう限界のように感じた

これでは手遅れになってしまう

『2人とも死んでしまうわ…』

ハリーは意を決して前に出た

ハ「エクスペクト・パトローナム(守護霊よ来たれ)!」

すると杖から強い光が湖全体に広がりディメンターを追い返した

私たちはバックビークに乗り塔の上へと向かった

空を飛んでいる途中ハリーが興奮状態でさっきの出来事について話した

ハ「Aの言った通りだ!僕が見たのは父さんじゃなかった!僕自身だ!パトローナスを呼んでる自分を見たんだよ!出来るって分かってた!だって、さっきもできたんだから!言ってること変?」

『そうね!?』

バックビークに乗るのは二度目だが空を自由に飛ぶことがこんなにも楽しいとは思わなかった

塔のてっぺんに降り立つと、鉄格子の小屋に捕らえられたシリウスを見つけた

『ボンバーダ(砕けよ)!』

急いで破壊し、今度はシリウスも乗せて飛び立つ