Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ47)

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私は目の前の小石に目が止まり、掴むと小屋に向かって投げた

すると瓶に当たった

ハ「気は確か?!」

そしてもう一度小石を投げるとハリーの後頭部に当たってしまった

ハ「痛っ!」

横から声が聞こえ過去と同じように後頭部を押さえていた

ハ「…あれは痛いよ」

と情けない声で言うので『ごめんなさい』と謝った

視線を小屋へ戻すと3人が裏口から出てくるのが見え、森の木の影に身を潜める

3人がホグワーツへ戻ったのを確認するとバックビークを逃がすために近づく

『バックビーク』

私が声をかけている間にハリーには木に繋がれた鎖を外してもらった

『おいで。あなたを殺させないわ。一緒にいきましょう』

そう言うとゆっくり立ち上がり大人しくついてきた

餌をいくつか持ち、森の中へと入る

急いで森の奥まで進むとバックビークに餌をあげる

『いい子ね』

そう言って頭を撫でる

ハ「どうする?」

『シリウスを助けるわ!』

ハ「どうやって?」

『今考えてるわ!』

そう言いながら暴れ柳へと向かう

『見て。ルーピン先生よ』

ルーピンは慣れた手つきで「イモビラス(動くな)」と呪文を唱え暴れ柳を縛るとウロに入っていった

『スネイプ先生が来たわ』

続けてスネイプも現れた

ハ「今は待とう」

『そうね。待ちましょう』

私たちは時が経つのを待った

途中、バックビークは飛んでくるコウモリとじゃれて遊んでいた

『ビーキーは楽しそうね』

「うん」

私たちは思わず微笑んだ

ハ「ねぇA」

『何?』

ハ「さっきね、この湖にシリウスと行った時人影を見たんだ。その人がディメンターを追い払ってくれた」

『パトローナスで?』

ハ「あれは父さんだ。パトローナスを呼んでくれたのは───」

『でも…』

ハ「分かってる。…でも僕は見たんだ」

するとウロから私たちが出てきた

『きたわ』

ｼﾘ「シリウスが僕に言ったんだ」

私は静かにハリーの話を聞いていた

ｼﾘ「一緒に住まないかって」

『素敵な話だわ』

ハ「シリウスが自由になればもうダーズリーの家に戻らなくてもいいんだ。田舎に住みたいな。どこか空が見えるところ」

『シリウスハずっとアズカバンにいたものね』

ハ「うん」

すると狼の遠吠えが聞こえてきて現実に引き戻された

ハ「行こう!」

シリウスとルーピンとハリーが森に入っていったところで
私たちは動き出し急いで3人の後を追った