Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ44)

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もう少しというところでスネイプが勢いよく暴れ柳から出てきた

ｽﾈ「ここにいたかポッター!」

途端にルーピンがまた我を忘れた狼に戻ってしまった

狼の吠える声に背を向けていたスネイプが気づき、私たちを庇うようにして前に立つ

ルーピンは腕を振りあげ襲いかかる

私たちは後ろに倒れるとルーピンはまた襲い掛かろうと腕を上げた

振りかざすと同時に横から犬の姿をしたシリウスがルーピンに飛びかかった

『シリウス!』

助けにいきたかったがスネイプが私たちの前でずっと庇っていて思うように動かない

ルーピンとシリウスの激しいぶつかり合いが続き、逃げるシリウスを追いかけてルーピンが森の中へと入っていった

それを見たハリーもスネイプを無理やり振り払って森へと追いかけてしまった

『シリウス!』

ｽﾈ「駄目だ!」

『先生!』

スネイプは行かせられないとばかりに正面から抱きしめ私を必死に止める

『行かせてください!』

私の悲痛な声も聞いてはもらえなかった

ここから動くことができないと悟った私はスネイプに縋り付くように彼のマントを強く握りしめた

『……死んでしまうわっ…』

私の震える声にスネイプは見かけよりもずっと優しく寄り添ってくれた