Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ42)

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ｼﾘ「咬んで悪かったな。少し痛むだろ?」

ﾛﾝ「少し?どこが!足を食いちぎられるかと思った!」

シリウスはロンに肩を貸しながら出口への通路を歩いていた

ｼﾘ「ネズミを狙ったんだ。いつもの私は大人しい犬なんだ。なぁA?」

『えぇ、そうね。とても可愛いのよ』

と犬の姿のシリウスを思い出してくすくすと笑った

ハ「どうしてAはシリウスと一緒にいたの?」

ｼﾘ「どこから説明したらいいか…」

『長くなりそうだからその内話すわ』

丁度ウロに辿り着き、暴れ柳の外に出た

ｼﾘ「A」

ロンを座らせているとシリウスに声をかけられた

立ち上がり彼の前までいくと抱きしめられた

『シリウス…?』

ｼﾘ「ありがとう。君のおかげだ」

私を背中に腕を回し抱きしめ返す

『違うわ。皆のおかげよ』

そう言って顔をあげると頭を撫でてくれた

『ハリーと話さなきゃ』

私はシリウスの背中をぽんと叩くと「そうだな」と私をゆっくり離した

そのまま彼はホグワーツを一望できる場所まで歩いていった

私はハリーと入れ違いにロンたちの元に戻った

ロンの足の様子をしばらく見ているとピーターを連れたルーピンも外に出てきた

ピーターはロン、ハーマイオニー、私に縋り付きまだこの場から逃げようとしているようだった

ﾙｰﾋﾟﾝ「離れろ!」

ルーピンが私たちから引き剥がした