Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ35)

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ﾄﾚ「さあ!心を広げて見るのです!かなたを!水晶占いに必要なのは内なる目を磨くこと。そうして初めて見ることができるのです」

ハリーとロンは心底つまらないといった表情で水晶を眺めていた

ﾄﾚ「こちらはいかが?」

トレローニーは私たちの方へと足を進めていた

『こっちへ来るわよ』

二人に向かって小さく囁くと急いで姿勢を正した

ﾊｰ「やってみてもいいですか?」

そう言うとトレローニーは驚いた声をあげたがハーマイオニーは少し企むような表情を浮かべて言った

ﾊｰ「もしかして、グリムかもね…?」

その言葉にトレローニーはハーマイオニーの手を取り語りかけた

ﾄﾚ「貴女。貴女がお教室に現れた時から分かってました。占い学という高貴な技に必要な素質が貴女には備わってませんわ。ねぇお分かり?」

ハーマイオニーは表情を曇らせた

ﾄﾚ「貴女若いけれど心はまるで老婆のようにしなびている。貴女の魂は貴女がしがみついている教科書のように乾いてカラッカラ」

トレローニーの話を聞き終わると彼女は握られた手を勢いよく抜いた

立ち上がると水晶を床に転げ落とし怒って教室を出てしまった

『ハーマイオニー!』

私は彼女を追いかけた

ﾊｰ「…」

『気にすることないわ。課題に終われて疲れているのよ』

実は私とハーマイオニーはいくつもの授業を履修していて他の生徒以上にやることが多かった

彼女は私の言葉に歩く足を止める

『ただの占いよ?そうでしょう?』

ﾊｰ「そうね…気にすることなかったわ」

少し笑みを見せてくれた

ﾊｰ「Aと同じ状況なのにね」

と自分自身に呆れたように肩を竦めた

ﾊｰ「図書館に行くの、少し付き合ってくれない?」

『えぇ、もちろん』