Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ33)

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休暇明け、雪もすっかり溶けていた

ﾊｰ「素敵な日ね」

ﾛﾝ「まったくだよ!八つ裂きにされなきゃね!」

ハーマイオニーの言葉になぜかロンはとても怒っていた

ハ「八つ裂きって?何の話?」

『ロン、最近スキャバーズを見かけないけど…元気?』

ﾛﾝ「聞いてくれよA!」

すると今度はハーマイオニーが静かに口を開いた

ﾊｰ「ロンのネズミがいなくなったの」

『いなくなった…?』

このタイミングで?

あまりにも都合が良いように思えた

ﾛﾝ「違うよ!殺されたんだ!君の猫にさ!」

ﾊｰ「バカバカしい」

ﾛﾝ「ハリーも知ってるだろ?あの血に飢えた猛獣がいつもうろついてたのを。スキャバーズも殺られたんだ!」

ハリーは話を振られて困った顔をした

ﾊｰ「貴方がちゃんとペットの面倒を見ないからでしょ?」

ﾛﾝ「君の猫が殺したんだ!」

ﾊｰ「やってないわ!」

ﾛﾝ「やった!」

ﾊｰ「やってないって!」

2人はいつまでも口論を続けていた

『クルックシャンクスはそんなことしないと思うけど』

ﾊｰ「そうよ!行きましょうA」

そう言ってハーマイオニーは私の腕を引っ張って先に進んだ

ﾊｰ「どうだった?ハグリッド。聴聞会は…」

魔法生物飼育学の件で、ハグリッドは処分の決定に際して魔法省から話し合いの機会を与えられていた

珍しく清楚な格好をしているハグリッドが釈然としない様子で話し始めた

ﾊｸﾞ「あぁ…まず委員会の面々が問題について順番に喋って…で俺も言い分を言ったさ。バックビークはいつもいい子で、悪さなんぞしませんってな。そしたらルシウス・マルフォイのやつが立ち上がって…分かるじゃろ…"バックビークは凶暴だ。目が合っただけで殺される"とこう吐かした」

確かにドラコの父が言いそうなことだった

『それで…?』

ﾊｸﾞ「ルシウスめ…最悪の処分を求めたよ」

ﾛﾝ「ハグリッド、クビなの!?」

ﾊｸﾞ「いや俺じゃねえ…バックビークが死刑になるんだ!」

その言葉に自分の行動を悔やんだ

私がもっと上手に止めていればこんなことにはならなかったかもしれない

自分の至らなさに腹が立った