Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ4)

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しばらく耐えていると凍てつく寒さが徐々に和らいだ

ド「電気ついたぞ」

その言葉に顔をあげれば視界が明るくなり顔をしかめる

慣らすように数回瞬きをし辺りを見渡すとすっかり元の雰囲気に戻っていた

ほっとして視線を戻すとドラコのローブをキツく掴む自分の手が目に入りばっと離した

『ごめんなさいっ!シワになってしまうわ』

焦りながらシワを延ばすようにローブを撫でる

そのようすを見ていたドラコはくすっと息をもらすと

ド「気にするな」

と優しく頭を撫でた

ドラコはAが頼ってくれるのが嬉しかった

ド「今の内に戻った方がいい」

『そうね。そうするわ』

名残惜しかったがハリーたちのことも気になるので素直に従った

コンパートメントに戻る途中、前から急ぎ足で歩いてくる男性に声をかけられた

ﾙｰ「君も早く戻った方がいい」

その男性に見覚えがあった

『失礼ですが…ルーピン先生ですか?』

ﾙｰ「そうだが…なぜ僕の名を?」

『私も先生と同じコンパートメントを使っていて…申し遅れました私A・ミカエルと申します』

ﾙｰ「あぁー、アンジェロのお嬢さんか」

父を知っている風だったが緊急事態のようで彼はそのまま話を続けた

ﾙｰ「ハリーが倒れたんだ」

『ハリーが?』

ﾙｰ「さっき目を覚ましたんだ。僕は運転手に事情を説明してくるからまた後で話そう。よかったら君もチョコレートを。気分が良くなる」

「どうぞ」と言って私にチョコレートを渡すと肩をぽんと軽くたたき足早に去っていった