Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ26)

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私は1つでも多くの課題を無くすために図書館へ向かい、早速DADAの課題に取り掛かった

そういえばシリウスはなぜ動物もどきになったのだろう

今度聞いてみることにした

課題に取り掛かり始めてからすぐ、私の隣から椅子を引く音がした

大体予想はついているが横を見ると本を持ったドラコが座ってきた

ド「大変だな」

『そんなことないわよ?学ぶことは好きだから』

ド「スネイプの課題をそう受け止めている生徒は君ぐらいだと思うけど」

そう言いながら肩を竦めた

ドラコはそれ以上話しかけてこず、静かに本を読み始めた

私も教科書に向き直るとペンを滑らせた

結局集中して1度も休憩することなく課題を終えた

横に視線を向けると本を読んでいたドラコが机に伏せて眠っていた

私は初めて見る彼の寝顔をまじまじと見つめた

伸びた前髪からのぞく長いまつ毛や白い肌がより一層整った顔を際立たせた

しかし幼さも感じられて思わず手を伸ばした

静かに頭に置き髪を撫でるように優しく触れる

髪はさらさらでしっかり手入れがされていることがうかがえた

『可愛い…』

私の隣がドラコにとって安心できる場所になれば嬉しいと思った

そこでふと冷静になった

私は何を考えているの?
変な意味ではなくて彼は友達よ
でも友達とは違うような…
ハリーたちにはそんなこと思わないわよね…
というか可愛いって何?私今可愛いって言ったの?
私、もしかしてドラコのこと───

そこまで考えて手を離した

顔が熱くなり鼓動が早くなる

ド「もうおしまいか…?」

すると目を開けたドラコが体勢を変えずに私の方へと視線を向けていた

『ご、ごめんなさい!起こしてしまって───』

ド「もっとしていい」

私の焦りなど気にもせずにそう呟いてもう一度目を閉じた

私は固まっていた

もっと撫でて欲しいということなのか、ドラコの言葉を理解するのに少し時間がかかった

するともう一度目を開けたドラコが私を見て

ド「ほら」

と言うので恐る恐る手を頭にのせた

それに満足したのかすぐに目を閉じた

私はゆっくりと手を動かして頭を撫でる

私はやっぱりドラコのことが好きなんだと思った

だってこんなにも愛おしいと思えてしまうのだから

『…私よりもドラコの方が猫みたいね』

私は精一杯の愛情を込めて伝えた

ド「Aには負ける」

反論の言葉がくると思っていたので思わず笑みをこぼした

ドラコも私に続いて笑みを浮かべた