Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ3)

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私はコンパートメントに戻る途中、前の方から歩いてくるプラチナブロンドを見つけた

しかし彼は以前のようなオールバックではなく髪を下ろしていて
会わなかった短い期間にとても大人っぽくなっていた

彼も私に気づくと手を挙げて近づいてきた

ド「A、久しぶりだな」

『えぇ、ドラコも。休暇はどうだった?』

ド「充実してたよ。会わない間に身長縮んだんじゃないか?」

悪戯に言う彼が相変わらずで安心した

『それは貴方が伸びたのよ」

わざと拗ねたように言うと
「悪い悪い」と私の頭をぽんと撫でた

久しぶりに顔を合わせて会話出来たのが嬉しくて顔がほころぶ

以前よりも少し目線を上げてドラコを見る

『貴方は髪型変えたのね』

ド「少し慣れないけどな」

そう言いながら毛先を指で摘んだ

そんな仕草までも大人っぽく見えて素直にかっこいいと思った

私は思わず顔を緩ませた

『とても似合っているわ』

ド「っ…」

私の言葉に一瞬驚いた顔をしたすぐに顔が赤くなった

『照れてるの?』

くすくす笑うと

ド「随分余裕だな?」

と睨みつけてくるが変わらず顔は赤かった

『ドラコも可愛いところあるわよね』

ド「かわｯ!?…可愛い!?それはどちらかというと───」

すると突然列車が急停車した

『わｯ』

私はその反動で体が前に傾き、ドラコの胸にしがみつく形になった

ド「大丈夫か?」

『ごめん』

私はドラコから離れようとすると今度は列車が横に大きく揺れた

ドラコは私が倒れないように腕を背中に回して支えてくれた

ド「なぜ止まったんだ。まだホグワーツは先のはずだろ」

そう呟くと列車内の電気が一斉に消えた

『っ…』

私はそれに驚き肩を大きくビクつかせた

『ドラコっ…』

暗闇の中不穏な空気が流れ思わず小さく声をもらす

ド「大丈夫だ」

すぐに返事をくれて頭を撫でる

次第に吐く息も白くなるほどの寒さがおとずれ、ピキピキという音を立てながら窓ガラスが凍っていくのが分かった

得体の知れない何かが近づいているような感覚に恐怖を抱く

私は凍える程の寒さと恐怖に体を小刻みに震わせていると

それに気づいたドラコは腰と頭に手をまわしぎゅっと抱き寄せた

「大丈夫」という言葉に甘えるように彼にしがみつくと
裾を掴み自分の額をドラコの胸に押し付けた