Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ18)

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頬を撫でる感覚で意識が浮上した

ゆっくり目を開けるとドラコの顔が目の前にあった

ド「悪い、髪が邪魔かと思って」

焦りを含んだ声だったが起きたばかりで意識も視界もぼんやりしていた私はしばらく何度も瞬きをしていた

ようやく視界がクリアになった頃にはドラコに焦りの表情は見られず微笑んでいた

私はハテナの表情を浮かべると頭を撫でてきたので気持ちよくてもう一度目を閉じた

ド「…前にも思ったが寝起きは猫みたいだな」

くすくすと笑う声でようやく目が覚め
自分のしていた行動を思い返して恥ずかしくなった

勢いよく頭を起こすとドラコは私を見ながらまだ笑っていた

『忘れて…!』

顔を赤くしながら精一杯抵抗してみせた

ド「そんな可愛い顔して言われてもな」

『ドラコ…!』

その言葉に更に恥ずかしさが増した

ド「まぁ、努力はする」

そう言って少し乱れた私の髪を直した

からかわれていても結局いつも優しいのが本当にずるくて私も許してしまうのだ

「そういえば」と思い出したように口にした

ド「Aはホグズミードはどうするんだ?」

『そうね…迷っているのよね』

ホグズミード村は3年生になってから行ける場所で買い物や娯楽の場として人気がある

ただ人混みがあまり得意ではないので興味はあっても1人で行くには少し躊躇いがあった

ド「そうか…なら僕と一緒に行かないか?」

他にも誘える友達はいるだろうに折角のご褒美を私と過ごしてくれるなんていいのだろうか

『私でいいの?』

ド「僕がAと一緒に行きたいんだ」

真剣にそう言ってくれて嬉しかった

ド「どうだ…?」

『えぇ、喜んで』

不安げに見つめる彼にくすっと笑みをこぼすと私は笑顔で応えた