Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ16)

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私は急いで教室を出た

気分が悪く心臓辺りを手で握りしめながら誰もいない場所へと急いだ

たどり着いた場所はよくフクロウのレヴィアを散歩に連れてくる景色の良い場所だった

乱れた呼吸を整えながら近くのベンチに腰掛ける

深く息を吐くとそのまま空を見上げた

どこまでも続く青空は私という存在をちっぽけにし、考えることを忘れさせてくれた

ド「いた…!」

声とともに足音が近づいてきた

振り向くと急いできたのか少し息があがっているドラコがいた

私の横までくるとじっと私を見つめた

ド「…大丈夫か?」

私は視線を前に戻し静かに口を開いた

『少し…疲れたわ…』

その言葉を聞くとドラコは私のすぐ隣に腰掛け私の肩に腕を回し引き寄せた

『ド、ドラコ…?』

突然のことにドラコの顔を見ると彼はただ前を見つめていた

この時私は必要以上に何も聞いてこないドラコの優しさが───

ただ静かに寄り添ってくれる彼の優しさが好きだった

私はゆっくりドラコの肩に頭を預けた

『さっきはありがとう』

幼い頃もそうだった

1度きりのパーティーの時も1人で怯えていた私に声をかけてくれたのはドラコだった

『貴方の声がなければ何も出来なかったわ』

ド「大したことはしてない」

そう言いながら肩に回した手で頭を撫でてくれた

『…私、本当は人と関わるのが怖いのよ』

私は静かに口を開いた