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ド「落ち着いた?」
ドラコが私を喜ばせることばかり言うので全く涙が止まらなかった
『うん...』
鼻をスンとすすりながら顔をあげると、ぐちゃぐちゃな私の顔をドラコは嬉しそうに見つめていた
『一生分の涙を流した気がするわ』
余裕そうな表情に私は少し拗ねたように言うと、目を細めて涙の跡を辿るように顔中にキスを落とす
その行為に私も徐々に絆されてしまい表情を緩ませていると、ふいに唇にキスをされた
コツンと額を擦り寄せ悪戯な表情を浮かべる彼が可愛くて小さく笑みをこぼした
『...ねぇ、少し遠回りしてから帰らない?』
ドラコの悪戯な表情を見て私も彼を驚かせようと考え、ある名案を思いついた
ド「構わないけど...」
その言葉を聞いた私はドラコから距離を取るように離れる
そんな私の様子を彼は不思議そうに見つめていた
『白猫のこと、覚えてる?』
私の言葉に少し考えてから答えた
ド「あぁ…まさか動物もどきだったとは...」
思った通り、ドラコは勘違いしていたので思わずくすっと笑みをこぼした
『あれは違うの。変身術よ』
ド「どういうことだ…?」
私の言葉に困惑した表情を浮かべていた
『見せるのは貴方が最初がいいと思っていたの。私のアニメーガスはね───」
私はそう言いながら人から動物へと徐々に姿を変えていった
ド「こ、れは...」
小さく声をもらしたドラコの表情は案の定驚きで目を見開いており、私はその様子に満足して背中に生えている翼を大きく広げた
私のアニメーガスは真っ白な毛並みにロイヤルブルーの瞳を持つ天馬だった
ドラコはゆっくり私に近づくと恍惚した様子でそっと顔に触れた
ド「どんな姿でも綺麗だな、Aは...」
囁きながら優しい手つきで撫でられ、思わず顔を擦り寄せる
しばらくされるがまま撫でられていたが、翼をたたみその場に腰を下ろした
ドラコを見つめた後、自分の背中へと顔を向けた
ド「...乗れってことか...?」
困惑しているドラコに対して頷くように首を縦に動かした
ド「本気で言っているのか...?」
少し怯えたように言うので少々乱暴だが洋服を咥えて後ろに放り投げた
ドラコが背中に乗った事を確認するとすぐさま立ち上がり
高架橋がある方へと体の向きを変える
ド「おいっ...!A!」
後ろでは首にしがみつきながら動揺する声が聞こえるが、構わず前足をあげると勢いよく駆け出す
翼を広げて地面を強く蹴りあげると空に向かって羽ばたいた
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柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - 3286Kij0さん» コメントありがとうございます。なるべく後味悪くならないよう意識して書いていたので、そういっていただけてとても嬉しいです!こちらこそ最後まで読んでいただき本当にありがとうございます! (11月7日 21時) (
レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
3286Kij0(プロフ) - 初めまして。作品に出会って早3日ですが全部読み切ってしまいました（ ; ; ） とても感動的なシーンが多くて最後の方はボロボロ涙を流しながら見てました、、ドラコと夢主ちゃんがずっと幸せに過ごせるような世界線ですごく良かったです。ありがとうございました！ (11月7日 17時) (レス) @page49 id: ae7e22dfa3 (このIDを非表示/違反報告)
柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます。申し訳ありません!すでに作成済みだったので変更が困難でした(泣)個人的にセブルスのラストは一番悲しいシーンだと思っています。今回はなるべく原作を崩さず作り上げたかったので、ご理解の上お楽しみいただけますと幸いです。 (11月3日 11時) (レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 次のお話ですが、スネイプ先生はなんとか救済の方にお話進めてほしいです😭お願いします！！！ (10月30日 18時) (レス) @page1 id: 582f5ac820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月30日 16時
