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ヴォルデモートとの戦いを終え、大広間では喜びを噛み締めている者や死者を弔い悲しみに暮れる者など、歓喜や祝賀、悲哀等様々な念が混在していた
あの時ドラコは私の後を追いかけ、一緒に戦ってくれたことが何よりも嬉しかった
ドラコは私の体を心配するかのように腰に腕を回し支えるようにして歩いた
城の外へと出ると玄関扉の右手に転がっている腰の高さ程ある大きな瓦礫に肩を並べて腰掛けた
先程の戦いが嘘のような静けさで、ようやく一息つくことができた
ド「…終わったんだな」
声につられ横に視線を向けるとドラコは太陽が昇った空を見上げていた
纏う雰囲気は落ち着いているとも少し違い、ずっと静かだった
『えぇ…』
その横顔には恐怖の色は見られず、しかしどこか儚げでこのまま消えてしまいそうな、そんな不安に駆られた
今まで自分がしてきた事を考えたりしているのだろうか
きっと彼は許しを乞う事もなければいつまでも自分を責め続けるのだろう
そんな事を勝手に考えて視界が滲む
気が緩んでいるのかやけに感傷的になっていけない
口を固く結んで耐えていると、私の視線に気づいたドラコがこちらに顔を向けるので咄嗟に視線を落とす
それを追いかけるようにドラコは私の頬にそっと手で触れると下から覗き込むように目線を合わせた
ド「何考えてる?」
『…貴方こそ』
遠慮がちに視線を合わせて聞き返すとドラコはそんな私をじっと見つめると表情を和らげた
ド「同じだよ」
何が同じなのかすぐに理解できず首を傾げるとそれを見たドラコは小さく笑みをこぼした
ド「Aが僕を考えているように、僕もAの事を考えてる」
「同じだろ?」と囁きながらゆっくりと顔を近づけて唇にキスを落とした
すぐに離れていくが鼻先が触れる距離で見つめられ、違う意味で視界がぼやけた
恐らく赤く染まっているであろう頬を優しく撫でると、今度は体温を確かめるようにゆっくりと口付けた
ちゅ、と音を立てて離れていくと満足したのかそのまま私の肩を抱き寄せると再び視線を前に戻した
私もそれに促されるように顔を前に戻すと甘えるように頭をこてんと預けながら同じように空に目を向けた
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柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - 3286Kij0さん» コメントありがとうございます。なるべく後味悪くならないよう意識して書いていたので、そういっていただけてとても嬉しいです!こちらこそ最後まで読んでいただき本当にありがとうございます! (11月7日 21時) (
レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
3286Kij0(プロフ) - 初めまして。作品に出会って早3日ですが全部読み切ってしまいました（ ; ; ） とても感動的なシーンが多くて最後の方はボロボロ涙を流しながら見てました、、ドラコと夢主ちゃんがずっと幸せに過ごせるような世界線ですごく良かったです。ありがとうございました！ (11月7日 17時) (レス) @page49 id: ae7e22dfa3 (このIDを非表示/違反報告)
柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます。申し訳ありません!すでに作成済みだったので変更が困難でした(泣)個人的にセブルスのラストは一番悲しいシーンだと思っています。今回はなるべく原作を崩さず作り上げたかったので、ご理解の上お楽しみいただけますと幸いです。 (11月3日 11時) (レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 次のお話ですが、スネイプ先生はなんとか救済の方にお話進めてほしいです😭お願いします！！！ (10月30日 18時) (レス) @page1 id: 582f5ac820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月30日 16時
