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それからは額や頬など顔中にキスの雨を降らせる
『ん…っ…』
くすぐったさに耐えているとまた私の顔をのぞき込むように額を寄せたが、その表情は迷子の子供のように不安げだった
ド「君に触れていないと怖いんだ…嫌われてしまいそうで…」
『貴方を嫌いになったことなんて一度もないわ』
そう言ってドラコの頬に手を添える
『それに今はもう戦う意思はないでしょう?貴方のご両親も』
私はちゃんと分かっている
彼らは本当は立場などもうどうでもいいということに
ド「君の言葉がないと不安なんだ」
『それなら貴方が安心するまで何度でも言い続けるわ。これから先もずっと』
優しく囁くとドラコは震える息を漏らして添えている私の手に擦り寄った
ド「どうしたらいい…。僕はAがいないと…またあの人の元に戻るなんて…今の僕には耐えられない…」
と静かに涙を流した
こんな時に不謹慎だが、私の前ではいつも強がろうとする彼が素直に弱音を吐いてくれたことが嬉しかった
『大丈夫…大丈夫よ。その不安は必ず無くなるわ。それに私はいつも貴方の心の傍にいる』
今は以前のように陰で支えるのではなく、助けを求める彼に手を差し伸べてあげられる
私は添えている手でそっと涙を拭い、彼の不安を取り除こうと自然と思った言葉を口にした
『ねぇ、ドラコ…結婚しましょうか』
私の突然の告白に驚いたように目を見開いた
私は笑みを浮かべながら反対の手も頬に添えて零れる一筋の涙を拭う
『私がどれだけ本気か分かった?まだ信じられない?』
と優しく問いかければ、耐えるように表情を歪ませフルフルと首を横に振った
ド「君に言わせてしまった…僕が言わなきゃいけないのに」
『じゃあ次言う時は貴方の口から聞かせて?…ね?』
甘く囁けば今度は熱を帯びた瞳がゆっくりと近づいてくる
両腕をドラコの首に回すと、私の後ろ髪にさしこむように後頭部に手が回され、片方の腕がスルりと腰に回される
グイッとさらに密着するように抱き寄せられると、そのまま引き合うようにお互いの唇が重なった
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柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - 3286Kij0さん» コメントありがとうございます。なるべく後味悪くならないよう意識して書いていたので、そういっていただけてとても嬉しいです!こちらこそ最後まで読んでいただき本当にありがとうございます! (11月7日 21時) (
レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
3286Kij0(プロフ) - 初めまして。作品に出会って早3日ですが全部読み切ってしまいました（ ; ; ） とても感動的なシーンが多くて最後の方はボロボロ涙を流しながら見てました、、ドラコと夢主ちゃんがずっと幸せに過ごせるような世界線ですごく良かったです。ありがとうございました！ (11月7日 17時) (レス) @page49 id: ae7e22dfa3 (このIDを非表示/違反報告)
柊ｼｭｳ（柊）(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます。申し訳ありません!すでに作成済みだったので変更が困難でした(泣)個人的にセブルスのラストは一番悲しいシーンだと思っています。今回はなるべく原作を崩さず作り上げたかったので、ご理解の上お楽しみいただけますと幸いです。 (11月3日 11時) (レス) id: 2a0b252ff1 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 次のお話ですが、スネイプ先生はなんとか救済の方にお話進めてほしいです😭お願いします！！！ (10月30日 18時) (レス) @page1 id: 582f5ac820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月30日 16時
