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１話【眠れない妹に寄り添うニュートのお話】 ページ2
��幻の動物とその生息地��を出版してからというもの、瞬く間に周りの環境が変わっていった
こんなにも世間が認めてくれるなんて夢にも思わず、嬉しいようなむず痒いような何とも言えない感覚を覚えた
どこへ行っても祝福の嵐で、人付き合いが苦手なお陰で外に出るにも居心地が悪かった
周りの視線から逃げるように自宅に篭もり、新たな著書の執筆に勤しむことにした僕は、今日も夜遅くまで机に齧りついていた
ｸｷﾞｭ
N「…?」
音の鳴る方へ目を向けると
いつの間にかトランクから出ていた二フラーがフスフスと鼻を鳴らし僕をうかがうように見つめていた
N「……」
ﾆﾌ「……」
何かよからぬ事でも企んでいるのではと様子を伺っていると
「あ、こら…!」
僕の声には目もくれず
途端に部屋の外へと駆けていった
時計を横目で見ると日付を優に超えていて
「またやってしまった」と内心思った
集中するとどうにも歯止めが利かず、今日は何時も以上に没頭してしまっていたようだ
さすがの僕も本来なら寝ている時間だったので少し落ち込んだが手を止めるには丁度良かったのかもしれないと考え直し、机上を軽く整理すると小さな影を追いかけた
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年8月21日 15時
