元彼ジョングクくん (ページ21)

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母：ジョングクくん…久しぶりね

JK：勝手にお邪魔してすみません

母：散らかってたでしょ、ごめんね

JK：いえ…！

母：じゃあ晩ご飯の支度あるからじゃあね

JK：はい…っ

お母さんが家へ入って行き、私とグクは同時にため息をつく

JK：緊張した……

｢私も……｣

JK：お母さんには言ってなかったの？

｢ううん、言ってある｣

JK：そっか……

グクが曲がり角を曲がるまで見送った後、家に入ると

母：また一緒にいて大丈夫なの？

｢もう、負けないって決めたの…｣

母：でもお母さん心配……

｢私、頑張るよ｣

母：Aがそう決めたなら反対はしないけど…

不満はあるみたいけど、よく家族ぐるみで仲良くしてたからグクの性格の良さも知ってるお母さんは認めてくれた。血の固まった指先を見つめながら私も強くならないと、と誓った。

次の日、完成した衣装を持ってグクの席へ行った。別れてから今まで、私からグクのとこへ行ったことがないからかその行動に周りがざわつき出す。グクも元々大きい目を見開いていた

｢衣装、できたよ｣

JK：あ、ありがと…！

｢じゃ、じゃあ｣

そう自分の席に戻ろうとすると掴まれる手。

JK：A、好き。

～：え、今好きって言った!?

～：復縁するの？？ありえない

～：グクくんと陰キャじゃ釣り合わねーっての

～：付き合ってた時はイキってたよね～笑

～：たしかに笑めっちゃ気取ってたよね笑

負けない。そんな無神経に放たれた言葉にもう負けない。今の私は逃げるための偽りの私。グクと付き合ってたあの明るい私が本当の私なんだから！！！

｢私も好きだよ｣

お調子者の男子が指笛を鳴らし、一気に騒がし度が増す教室。そんな様子を見に教室のドアには野次馬達が集まる。目の前の方は顔を真っ赤にして固まっている

JK：ふぇｯ

｢え、泣いてるの………？｣

JK：ごめｯｯ………嬉しくてっ

｢あー、、ハンカチとか持ってないや…｣

JK：ティッシュもない、？

｢それならある｣

ポケットから1枚、いや3枚のティッシュを渡すと鼻をかむグク。そんなグクに男子達は更にからかう。女子達の悲鳴は教室外からの方が多く聞こえ、グクのモテ具合に改めて関心する

JK：ほんと情けないね、ごめん…

｢やっぱ、男らしくない方がグクらしいよ笑｣

JK：それ嬉しくない…！

｢鼻真っ赤。笑｣

JK：Aのせいなのにっ

好き

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