32 ページ32
A「私のことなんてほっといて！仕事はちゃんとやるやん！もう構わんといて！」
.
村上「何でや！ほっとかれへんわ！
俺はお前が好きなんや！！
亮にされた告白も、中居さんとのことも断れ！
恋人なら俺がなったる！！」
.
.
A「何それ……、」
村上「俺はずっと本気や」
A「……どうせ今のギスギス関係が嫌やからやろ」
村上「お前、俺を最低男に引き下げたいんか？
こないなこと冗談で言うたりせぇへん。
俺がAの彼氏になったる」
だって……。
絶対嘘やんか。
村上くんが、あの村上くんが私のこと好きやなんて……。
村上「俺が本気なん、目ぇ見て分からんか？」
分かんないよ。
本気の告白する村上くんが、どんな表情するのかなんて。
ただ、さっきまで村上くんに対して悲しみしかなかったのに。
私の中の黒いモヤモヤが晴れていく気がする。
「俺な、必死に保護者演じとったわ。
お前はまだまだ子どもやっても思っとった。
すばるも、ヨコも、俺がAのことずっと好きやったこと気付いとってん。
俺がAのこと無理やり妹扱いして、ヨコに負けてたまるか！ってな。
俺とアイツではお前に対する感情が全然違っとったことにも気づかず。
亮がお前に告白して、一気にどん底に落とされたわ(笑)
旅行から帰ってきてお前らええ感じやったし、このまま二人がくっついてもうたらって。
だからあの時、Aが仕事に身ぃ入っていないことにも気づいとったけど言えへんかった。
嫌われたくなかった、お前にだけは。
お前に興味なくなったとか、俺が男に興味あるとか全部デタラメや。
お前がええねん」
.
村上くんの言葉で号泣した。
私、嫌われたわけちゃうかった。
村上「何泣いてんねん(笑)。お前そんなキャラやったか？」
A「アホかぁ！
私がどんだけ好きやったと思っとんねん！
どんだけ悩んだと思っとんねん！
アホ！銭ゲバ！八重歯！ゴリラ！」
村上「すまん」
A「でも、私はそんな村上くんが好きやねん……」
村上くんの胸に、そっと飛び込んだ。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2015年12月7日 7時
