18yasuda ページ18
どういうことなんやろ。
もう十何年も信ちゃんに片想いしてきたAがやで？
今さら亮に目移りなんてするん？
それとも信ちゃんがAのことフったん？
それもありえんねん。
だってメンバーの誰から見ても信ちゃんとAは両想いで。
それにAがあんな風に嫌うなんてせぇへんと思うねん。
安田「横山くん、村上くん！」
僕はAのことは諦めるて本人にも言うた。
けど、それは相手が信ちゃんやから……勝ち目なんかないて思ったからやねんで？
それでもAとの約束やから、亮から奪うなんてせぇへんよ。
あの時亮の背中を押したのも僕やねん。
二人の気持ちが通ってしまったのは僕のせいでもあるし。
でも言わずにはいられへんよ。
安田「Aに何したん！？まさか襲ったなんてことないやんな！？」
僕はAからの特別ポジションもらってるんや。
Aを悲しませるなら僕は……。
横山「ヤス落ち着け。ヒナは何もしてへん。むしろ何もしてへんからこそこんな状況になってん」
安田「Aは村上くんのこと変態やって、そんな人知らへんて……そればかり言うとった」
村上「空さんに聞いたんや。お前とおるって。今Aは？」
安田「さっきまで一緒やった」
横山「Aは今どこにおるん？」
安田「横山くん、今はちょっと黙ってもらってええかな。今は村上くんと話があんねん」
横山「……」
自分でもビックリしてるわ。
横山くんにこんな口調使うなんて、今までなかってんから。
それでも今は横山くんには口を開いて欲しくない。
安田「村上くんらしくないな。何か言えばいいやん(笑) 」
村上くんにも、こんな口調使ったことなかったのに。
村上「……Aの今いる所教えてくれ。話がしたいねん」
安田「無駄やと思うで？着信拒否されてんやろ？話し合う前にまたどっか行ってまうよ」
村上「ヤス、頼む。Aと話させてくれ」
安田「今は村上くんより亮といる方がAが落ち着いてんねん。今日は会わんといて。横ちょだってAに悲しい顔して欲しくないやろ？」
横山「確かにそうや。でも俺には、あれだけヒナにくっ付いてたAがそう簡単に忘れられるはずないって思っとる」
安田「横ちょは、村上くんの味方なん……？」
横山「そういうわけやない。俺はヒナもAも大事やから、二人が悲しんでるなら笑えるようにしてやりたいだけや」
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作成日時：2015年12月7日 7時
