■恋愛事情…107 ページ7
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大貴「距離置こう、いや置けねぇ。の繰り返しでさ
訳わかんない行動だったでしょ、俺?」
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笑いかけないで、そんな……無理しないで?
私だって分かるんだよ。
単細胞だけど、片思いの気持ちくらいは分かるよ。
・
王子様と伊吹先輩を見てた時
胸が張り裂けそうだった。
苦しくて仕方がなくて……
・
大貴「ずっと黙っておくつもりだったんだけどな。
無理だった……ごめんな。」
・
悲しげな瞳の原因も謎の言動も
全部、私が傷つけていたからだったんだね。
・
ポンポンッといつもよりゆっくりに撫でられた頭。
寂しげな背中が向けられて、
・
あ「大貴先輩!」
・
急いで腕を掴もうとすると振り払われて、
冷たい瞳が私を捕えたと思うと
・
両手首が掴まれて、壁に押し付けられた。
・
・
大貴「俺のこと……放っておいてよ。
どうせ、俺より王子様を選ぶんだろ?」
・
手首に伝わる力が強くなる。
またキスをするんじゃないかと思うくらいに
唇が近づいて……
・
大貴「フッ……馬鹿みてぇ、ホント。
何でこんな好きなんだろ。」
・
解放された手首。
大貴先輩が離れていく……
・
ずっと傍にいてくれたのに。
・
大貴「バイバイ、A。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2014年1月28日 14時