検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:285,782 hit

■恋愛事情…106 ページ6













大貴「リボンなくしてワンワン泣いてる

Aを見た時……何だコイツって正直思ったよ。」



















そう、大切なリボンをいつの間にか無くしちゃったのが

大貴先輩との出会いだった。


















大貴「でも、何でかわかんないけど

俺も必死に探して見つけちゃって。」



















“コレ、お前のだろ?感謝しろよ、俺に”


















幼稚園の頃から俺様だった大貴先輩を今でも覚えてる。



















大貴「泣いてないで早く笑顔に

なってほしかったんだろうな。」



















“ほら、泣きやめ。見つかったんだから”



















そう言って優しく笑った彼。

なのに、今は私の前で辛そうな表情をしている。



















大貴「誰よりも傍で笑顔を見てたくてさ……

いつの間にか好きで好きで仕方なくなってた。」


















胸がぎゅうぎゅうと締め付けられる感覚。









泣きたいのは大貴先輩なのはわかってるけど

私の方が先に涙が零れそうになる。



















大貴「宏太が好きってわかった時は絶望だったよ。

でも、好きなやつには幸せになってほしいじゃん。







だから、同じサークルに入れた。

応援するつもりでね。






でも……やっぱさ、ぐらつくの。

Aの笑顔見る度にさ。」


















ほっぺに触れる大貴先輩の指先。

涙を綺麗に掬い上げ、優しく撫でてくれて。



















大貴「だから、距離置こうと思った。

Aちゃんって呼んだり、ほっぺに触らなくしたり。








でも、さ……んなの、逆効果だったの。






すげぇAって呼びたくなって、

すげぇ触りたくなって?







夏祭りの時とか、もう訳わかんなくなってた。

応援するって決めたのにな。」







■恋愛事情…107→←■恋愛事情…105



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (523 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
354人がお気に入り
設定タグ:おんぷ , 名前変換 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2014年1月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。