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■恋愛事情…126 ページ26











大貴先輩とはあれから言葉を交わすことは無く

宏太先輩との映画館デートの当日を迎えた。

















大貴先輩の怪我はいつごろ治るんだろう。







このあと大会も控えてるのに、

私のせいで出られなくなったら……









考えだしたらきりがなくて、寝付くまでに時間がかった。









でも、瞼は腫れることなく、顔もむくむことも無く。

けれでも、何となくメイクのノリが悪くて









前もって用意していたワンピとジャケットを

羽織って全身鏡に映った自分はイマイチだった。



















「Aー、そろそろ時間なんじゃないの?」

あ「うん、今でるよ。」



















鞄を肩にかけて、宏太先輩が来る前に家を出る。

けれども、すでに近くまで来ていて









私は小走りで駆け寄った。



















あ「おはようございます。」

宏太「ふふ、おはよう……って、寝不足?」
















指先で撫でられる瞼。

自分では腫れてないと思ったんだけど……


















宏太「それとも……泣いた?」



















単細胞の私のことは分かりやすいのかな?

大貴先輩も宏太先輩もすぐに変化に気づく。



















あ「泣いてませんよ。泣くこと何て……ないです。

だって、今日は宏太先輩とデートなんですよ?」


















“明日のデート楽しんで来いよ”


















頭を過ぎる大貴先輩の言葉。


















宏太先輩とのデートの集中しなければいけないのに








昨日のあの悲しげな表情と冷たい眼差しを思い出すと

胸がキリキリ痛んで、
















私に微笑む王子様の姿がゆらゆら揺れている気がした。








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作品ジャンル:恋愛
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2014年1月28日 14時

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