恋愛事情は複雑で。Part.3【名前変換】 (ページ23)

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■恋愛事情…123 ページ23

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あ「馬鹿だなぁ……何も気づかないなんて。」

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あの時に怪我をしたのならば学祭の時もそれを抱えて

みんなを笑顔にするダンスを完璧に踊ったんだ。

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そんな素振りを一つも見せない俺様先輩。

それに気づかず、宏太先輩といた私。

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あ「ホント、馬鹿、馬鹿……馬鹿すぎる。」

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ぽつりと人の家のベランダで呟いた。

そうすると、ガラッと窓があき、私を見下ろす人物。

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大貴「不法侵入で逮捕すんぞ。」

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今も何食わぬ顔で、いつも通りに私にイタズラに笑ってる。

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大貴「何してんだ……」

あ「何してるはこっちの台詞です!」

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私が大声を出したせいか、びっくりした表情を見せて

口を閉ざす。

・

あ「何で……言わなかったんですか。

何で言ってくれなかったんですか!?」

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言わなかった理由は分かってるのに

ついついそんな言葉が口から出てしまう。

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あ「怪我、したならしたっていってよ。

……看板が落ちてきて、私をかばったのが原因なんでしょ!」

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伊吹先輩の時とは違う理由できゅーっと胸が苦しくなる。

何も反応してくれない大貴先輩の胸を何度も叩くと、

両手首がぎゅっと掴まれて、悲しい表情が目の前に。

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大貴「何でってわかってんでしょ。

泣いてほしくなかったからに決まってんじゃん。

その顔を見たくなかったからだろ。」

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あ「大貴先輩……」

大貴「何だよ、ったく。分かってること聞くな。」

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そう言うと、私を解放するように手を離し

ベッドにゆっくりと腰かけた。

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大貴「明日、デートなんだろ?

早く、寝ないと寝坊しますよ。」

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あ「まだ……夕方だもん。

それに……まだ言いたいことある。」

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