恋愛事情は複雑で。Part.3【名前変換】 (ページ21)

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■恋愛事情…121 ページ21

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でも、結局は宏太先輩の好意に甘えて

お迎えに来てもらうことになった。

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日曜日当日に決めてもよかったけれど

何度かのデートで服選びに手こずってるのもあって、

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その前日の土曜日にクローゼットから服を取り出して

ベッドに並べてみた。

・

あ「映画館デートか……どれにしようかなぁ。」

・

スカート、それともショーパン?

んー、ワンピもいいなぁ。

・

視線を少しずらせば隣の家の大貴先輩の部屋が見える。

カーテンは開いてあったが、姿は見えず

どこかに出かけているようだった。

・

「A、この部屋はなんなのよ。」

あ「ちゃんと片付けるもん。」

・

結局は小さな花柄のワンピに

紺のジャケットを羽織ることに決めた。

ハンガーにすべてのアイテムをかけ、

下へ降りると大貴先輩のお母さんが遊びに来ていた。

・

・

「Aちゃん、待ってたわよ。

今日もケーキもってきたの。」

・

あ「本当ですか!?」

「実はこのお店、シュークリームもおいしいのよ。」

・

おばさんが既に取り分けていて

私の分まできちんと用意されていた。

・

「いつも悪いわね。」

「大貴がお世話になってるお礼よ。」

「いやいや、うちのAの方が

大貴君にお世話になってるわ。」

・

二人がそんな会話をしている横で

私はTVをつけて、再放送しているドラマを

一話目から見てないから分からないけれど

とりあえず見ていた。

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「大貴君は今、お留守番なの?」

「あー、違うわよ。病院行ってるの。」

・

あ「えっ、病院?」

・

「あ、入院ってわけじゃないのよ。

ただ、学校で怪我したみたいで通院してるの。」

・

馬鹿よねぇ、何て言いながらおばさんは

シュークリームに手を付けて。

そんな冷静はおばさんをよそに

私の心臓はバクバク言っていた。

・

「詳しくは聞いてないんだけど……

何か1週間くらい前にやっちゃったみたいなのよね。」

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