検索窓
今日:23 hit、昨日:0 hit、合計:285,800 hit

■恋愛事情…118 ページ18












楽しい学祭はあっという間に終わって

翌週の始めは片付けで授業が無かったのでラッキーだった。








だけど、学祭の準備期間を含めて

勉強と離れていた時間が長すぎて、








慣れていたはずの1コマ90分の授業に集中できなくなっていた。



















スケジュール帳を開くと次の日曜日がハートで囲まれ、

“映画館デート”という文字。


















集中力が切れた頭で、何着てこうとか

どんな髪型にしようかを考え始めて、









その延長で、王子様のことを考え始めた。



















宏太先輩はどんな映画に誘ってくれたんだろう?

宏太先輩はどんな服装で来るんだろう?


















頭の中を講義でいっぱいでしなければならないのに

王子様のことでいっぱいになる。





























いつもならここで“口元緩んでんぞ”何て言葉が

来るはずなのに、今日は俺様先輩の姿が無い。



















疲れて休んでいるのか、

それとも、他に理由があるのかな。



















この授業の最初にLINEを送ったけれど未だ返ってきてなくて、

部活の時間になっても何もレスは無く


















既読の文字すらも画面に表示されなかった。



























伊吹「Aちゃん、今日……大貴は休み?」


















金曜日3コマ。








週のラストの講義が終わって、教科書を鞄に詰めていると

伊吹先輩が私のところに来た。




























あ「あっ、ハイ……理由は分からないんですけど。」

伊吹「そっか。休み……何だね。」

















伊吹先輩が髪を耳に掛けながら気まずそうな表情をする。

見逃すこと何て、見なかったことにするなんてできなくて……



























あ「伊吹先輩?」

















何かがあった、そうわかってるのに

聞いてしまうのはどうしてなんだろう。









知らないままにすればいいのに、

知らなくても何不自由しないのに……。





























伊吹「……私のせいかもしれない。ごめんね。」



















伊吹先輩が可愛すぎて、綺麗すぎて。








心がぎゅーっとまた苦しくなって

心の中で黒いものが渦巻いている感じがした。






■恋愛事情…119→←■恋愛事情…117



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (523 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
354人がお気に入り
設定タグ:おんぷ , 名前変換 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2014年1月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。