美少年が恋した美少年 (ページ5)

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どこにでもページ5

『行ってきます…』

家を出てしばらく歩き、
昨日猫がいた場所へ向った

『…あ、いた…』

道の横で日向ぼっこをしていた

『おはようございます。いい天気ですね』

そう言うと、にゃあと鳴いて私に寄ってきた

『今日は近くの公園に行くんです。
あなたも来ますか？』

またにゃあと鳴き、私に抱えられた

ーーー

…あ、靴ひも解けた…

『ちょっと待っててくださいね』

そう言って猫を下し、ひもを結んだ。
結び終えて顔を上げると、見慣れた黒が
目の前に霧と共に現れた…

『…え、なんでいるんですか？…』
美「それはこっちのセリフだ…」

確実に怒ってらっしゃる…
見てみれば、私がしゃがんだ場所は
昨日とは違う四つ辻の角だった…
え？どんな四つ辻にも来るの？

美「何なんだ先日から？！何度も呼び出して！！
用だって無いだろう？！」
『…確かに最初の2回は私の意志です。
ですが昨日と今日はほぼ事故です。
ご迷惑をおかけしてすみません。』

素直に頭を下げる…呼び出したのは事実だ…

美「…はあ…もういい疲れた…」
『…あの、この後お暇ですか？…』
美「…ああ…」
『もしよろしければ、これから一緒に公園に
行きませんか？…まあ本読むだけですが…
日光浴も良いと思いますよ？』

駄目もとで誘ってみたが、返ってきたのは
以外な応えだった

美「…そうだな…たまにはいいだろう。
俺も何故お前に呪いが効かなかったのか
気になっていたところだ。色々と聞いて
調べてやろう。隅々までな」

フフフと笑い、私をニヤニヤと見ている…

『じゃあ行きましょう。すぐそこです』

猫を抱え直し、美少年と公園へ向かった…
行く道の途中で、あることに気付いた

『そういえば、名前言ってませんね』
美「そうだな。名を言え」
『霧角 Aといいます。高3の18です』
美「霧角…そうか…なぜか馴染みがある…」

いやそりゃ、霧に角だからな…
あんた関連の漢字だろうよ…