美少年が恋した美少年 (ページ4)

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猫ページ4

『では、また月曜日…』
友1「お、おう」
友2「気ぃつけて帰れよ」
『ええ、さよなら…』

翌日も、学校の話題は昨日のことで
持ち切りだった。中には無い噂も聞こえる…
友人達は気にするなと言うが、中々…

『…あ、猫…』

校門から出てすぐの道に黒猫がいた。
黄色い瞳でしっぽの先が白い。
首輪が無いが…野良猫か？
すると、猫の方からこちらに近づいてきた

『なんですか？餌なんてありませんよ？』

喉元を擦ると、ゴロゴロと音が鳴った。
満足したのか、私の手からするりと抜け、
にゃあと鳴いて道を進んだ。
度々こちらを見ては、またにゃあと鳴く…

『…ついていけば良いんですか？…』

立ち上がり、猫の後ろを歩いた。
…しばらくして、猫が歩行を止めた。
私も立ち止まると、だんだん霧が濃くなった

『！？ここは…まさか！！』

改めて見渡すと、やはり連日通った
あの四つ辻だと気付いた。
足音が近づき目の前で止まった…

美「…あぁ？」
『…どうも…』
美「二度と現れるなと言ったはずだ」
『二度ととは言ってなかったですよ』
美「なんで一々覚えてるんだ…」
『記憶力だけは良いので…あと、
この猫あなたのですか？
ここまで案内してくれたんですが…』

猫を腕に抱え、彼の目を見て問う…
どこ見てるんだか分からないけど…

美「知らん」
『そうですか…じゃああなた家に来ます？』

猫から返事は無い…嫌か

美「用が無いなら消えろ」
『はい。なんども訪ねてすみません』

あっさりとされて驚いたのか、
目を見開き、そして眉間にしわを寄せて
どこかへ行ってしまった…怒ったか？

『さて、あなたも帰りなさい。
私もこれで、では…』

猫に別れを告げ、帰路についた。
…明日、煮干しでも持っていこうかな…