美少年が恋した美少年 (ページ13)

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無常会議Ⅲ(龍介目線) ページ13

続きだよー

血謝「押し倒セ！押し倒セ！押し倒セ！」
東范「こーくーれ！こーくーれ！」
東謝「うーじーんー？？？」
血范「お前らホント黙れねえのカヨ…」

会議(的なもの)が長すぎて飽きたのか、
血滴謝必安さんと東風范無咎さんが
だんだんふざけるようになった。
美少年も顔を赤くしながらイライラしている。

レ謝「やめなさいあなた達！！」
レ范「こいつが恥ずかしがってるじゃねえか！！」

レクイエムさん達が美少年の耳を塞ぐ。
…まあ言い合いにはなるよね。だって
レクイエムさんと血滴子さん仲悪いもんね！
東風の遥さんは仲良いはずなのにね！！
…あそこはほっといていいや。
喧嘩させておこう。

月謝「ナイチンゲールさんに持っていく
お菓子聞きましょう。行ってきますね。」
残謝「私大きめの鞄持ってますよ！
持ってきますから待っててください！」
初謝「ほら、あなたも着替えの準備をなさい！
早く準備して悪いことなんてないですからね！」
残范「そういやお前確か本借りてたよな？
さっさと読み終われ。そして別なの借りろ」
初范「てかお前まともな服無いだろ。
よし俺達で買いに行くぞ」
無咎達「「おーう！！」」
月謝「お菓子聞いてきました。
私達も買いに行きましょう」
必安達「「はーい！！」」
龍、美「「…」」

わー！みんなパパとママじゃーん！
僕正直みんなの事今までずっと
変な人達だと思ってたよー！
ごめんねー！(口には出していない)
居館には僕と美少年だけ残された

龍「いやー、良い人達だねー」
美「どこが…」

美少年は不貞腐れて借りた本を
パラパラと捲った

龍「お前、その本おもしろいの？」
美「何もしないよりはな。それに…
あいつの本は何でもおもしろい…」
龍「…うわぁ、デレッデレじゃん…」
美「うるさい」
龍「一応言うけど、僕はお前のせいで
好きな人を失ったんだからな。
もちろん僕のせいでもあるんだけどさ。
だからその分お前に幸せならせてやろうって
みんな頑張ってるんだからな？感謝しろよ」

わざとらしく言っても、こいつは全く
顔色を変えずに本を読んでいる。
まあ、僕が怒れたものではないけど…

美「…あ…がと……」
龍「え、何て？」
美「感謝の言葉くらいちゃんと聞き取れ
この馬鹿龍介！！！！」
龍「ば、馬鹿だって？！」

無常さん達が帰ってくるまで僕達は
しょうもない言い争いをしてたという…