四つ葉のクローバー (ページ29) - 小説

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#29 ページ29

すると案の定、中島はそこにいた

土手の草むらに、暇そうに寝転がっている

「なにしてんの」

俺がそう声をかけると、

「ん…」

と小さく唸って、泥のついた顔をこちらに向けた

泥がついて薄黒く汚れた顔が、夕日に照らされる

「こんなとこで寝転んでないで早く片付けを手伝いなさい」

そう言ってぐだっとしている体を起こそうとすると、不意に中島がこう呟いた

「……前にさ、」

「ん？」

「四葉のクローバーって、人に踏まれる所によくできるって言ったじゃん」

「あぁ」

そんな事も言ったかな、と記憶を探る

　
　

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作者名：Mr.White | 作成日時：2019年11月17日 17時