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そうしてついた塔の真下。
そこには大きな日本家屋のような館。
日本という国を知っている私からすると、煉瓦造りの街とは釣り合ってない気もするが、懐かしい感じがして嫌いではない。
『じゃあ入るよ。』
「は、はい。」
そうしてCO-DAさんは私の前に壁のようになりながら扉を開ける。
頼もしくとてもかっこよく見える。
『ただいま帰りました。』
モブ1『あ、CO-DAさん!帰って来たんすね!今日は遅かったじゃないっすか…スンスン』
モブ2『おかえりなさいっす!ん…?誰か連れて帰ったんすか?』
『ただいま。とりあえずボスのとこ行くから。』
そう言い私の手を引いて中を進む。まだローブをかぶってるからバレてはないと思うが、好奇な目を向けられているのは間違いない。
そして少し歩き大部屋の前に着く。
「ここがボスのいるところですか?」
『ああ。入ったら首を垂れるからAはも俺の真似をして。で、俺が言うタイミングでローブを脱いで。』
「は、はい!」
緊張するけど…ここは頑張らないと。
『ボス、失礼します。CO-DAです。』
ボス『CO-DAか。入れ。』
そうして扉を開けて先に入るCO-DAさんについて行きCO-DAさんの真似をして首を垂れる。
一瞬しか顔は見えなかったけどおっきい狐さんよりの獣人…もふもふだった…()
ボス『顔を上げろ。その横の小娘は誰だ?』
『今日日課の散策に行った時に愛子と思われる子を見つけたので連れて帰った次第です。』
そろそろ…かな?
『ローブのフード外して(コソッ)』
そう言われてフードを外す。
ボス『おお!ついにわしらのところにも愛子が。今夜は宴だな。そなた、名前は?』
「あ、えっとAです。」
ボス『そうか!皆に説明して他の族にも言わないとだな。』
そう言って近づいてくるが大きく赤く光っているような目が少し怖い。
などと思っているとCO-DAさんが前に立ってくれる。
『ボス、Aが怖がってるようなのでそこら辺にしといてくれませんか?』
そうかばってくれて安心する。
ボス『ああ、すまん。名前で呼ぶほど仲が良いのか。夕飯の時に紹介するから客間に連れて行ってやれ。』
『了解しました。』
CO-DAさんが退出する時に一緒に外に出る。
「緊張した…。」
少し手が震えてしまう。
『大丈夫?』
「あ、はい…大丈夫です…。」
『じゃあ客間行こうか。』
そう言って手を引いてくれる。気付いたら震えも止まりCO-DAさんの温かい体温に安心するのだった。
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りんりん(プロフ) - それなびっくりしてしまった...。ありがとう!2話目もすぐ更新する予定だからよろしく! (2021年1月28日 20時) (レス) id: dc7e1ec8cd (このIDを非表示/違反報告)
てあん(プロフ) - ランキング凄!これから頑張れー! (2021年1月28日 20時) (レス) id: d4c421289f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2021年1月26日 23時