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『代々この世界には、一世一代愛子の力を持つと言われる愛子が現出するんだ。』
その存在が私…ってことか。
『愛子は違う世界から来ることもあるし、普通にこの世界で生まれてくることもある。』
今回は日本という世界から来た…私…。
『愛子がこの世界に来たことが分かる条件は二つあって、この世界に来た夜はすごい綺麗な流星群が発生する。あとは、銀製の札を持っているんだ。』
確かに私の首には気づいたら札が掛かってた。
「それで私が愛子…。」
『ああ。それで読めない文字ってことはお嬢さん…Aは違うところから来たんだよな。』
「は、はい…。」
『俺はさっきも言った通りルナールのボスの元で暮らしてる。ここには幾つかボスがいて愛し子は見つけた組が育ててるんだ。A俺らのところに来ない?』
この人は優しそう…偶然なのか私が大好きだった人に顔がそっくりだし。
でもっ、前みたいに私のせいで対人関係が崩壊して…って考えると行けない…。
「も、もし私がこのまま死んだらどうなるんですか?」
死ぬのは怖い…けど私がいるせいで、それでまた虐められ疎まれたら…。
『?死ぬ…?』
「はい…。」
『そうだな…確か死んだら愛子の力が結晶となってそれを首飾りにしてつけると力を引き継げるとかだったっけな。』
「わ私なんかがいても邪魔になるだけだし私なんかがっ…だ、だから私は死ぬので是非CO-DAさんが引き継いでこの世界を守ってください…では。」
そう言って私は死ぬための準備のため一旦その場所を離れようとする。
パシッ
歩き出そうとしたところにCO-DAさんに腕を掴まれる。
「えっ…?」
『死んじゃ駄目。』
「…?」
『何を考えてるのか分からないけど、少なくとも俺にはお前が必要だよ?』
「それは愛子だかr…。」
『違う…愛子とか関係なくなんか…こう…。』
そう言いながら頭を掻くCO-DAさん。
『とりあえずなんでか分からないけど、今話した短い時間だけでもAと話すとなんかほんわかするというか落ち着くんだ。』
こんなことを言われるのは初めてで…。
『だからっ、俺が言える事ではないかもしれないし前の世界で何があったかは分からないけど、俺の前でそんな悲しいことは言わないで?』
その言葉に動かされたのか私は目頭が熱くなりいつ以来かポロポロと声を上げて泣いてしまった。
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りんりん(プロフ) - それなびっくりしてしまった...。ありがとう!2話目もすぐ更新する予定だからよろしく! (2021年1月28日 20時) (レス) id: dc7e1ec8cd (このIDを非表示/違反報告)
てあん(プロフ) - ランキング凄!これから頑張れー! (2021年1月28日 20時) (レス) id: d4c421289f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2021年1月26日 23時