deux ページ3
━ひとつ、願いが叶えと思いし時
━━ふたつ、心の奥にある闇と
━━━みっつ、渡り合いしときにこそ
━━━━よっつ、……？
そんなどこかで聞いたことのあるような優しい歌と、頭の下のふわふわとした感覚で目を開ける。
「あれ…私自 殺したんじゃ…？」
『お嬢さん？』
「お嬢さんってわ…！？」
光の眩しさに目が慣れ話かけられた方を見ると…。
『？お嬢さん俺がどうかした？』
「き、狐…。」
『獣人を見るのは初めて？』
ｺｸｺｸ
逆光で顔は見えないが頭にはふわふわとした耳、またしっぽも生えている。
驚いて声も出なかった。ほんとに声って出なくなるんだな…。
どうやら私はこの獣人さんの尻尾の上に寝てしまっていたらしい。
てかなんでこんなところに…？私は死んだはずじゃ…。
「わ、私はどうしてここに…？」
『日課の散策にこの山に来たら可愛らしいお嬢さんが倒れてたから。』
「可愛らしいお嬢さん…？」
『？あんたの事だよ。』
「は、はぁ…。」
いやぁ、私が可愛いなんて…。
と言うか私はなんでここに…？
そんなことを思っていると左手の中に何かがあるのを見つける。
「ん…？」
開いてみると文字が書かれている紙のようだ。
［こんにちは！
ん？私が誰かって？私はこの世界を収める神だ。
信じ難いだろうが本当だよ？
で、聞きたいのはなんで君がここにいるかでしょうんうん戸惑うよね。
簡単に言うと、前世が酷く恵まれてなかったからこの世界に招待してあげたって訳。
前世にはとても大事な大好きな人がいたみたいだし。私神だけど私にもそういう人いるからね〜！分かるよその気持ち。
ということで、君はこの世界で皆から崇められる
何を助けるか、何を見捨てるかそれは自分で決めるもの。愛子はある技を使うことが出来るがどうやって使うかは秘密。自分で探してね？
じゃ、あとは頑張って〜！］
「へ…？」
そんな紙を見て驚いて気の抜けた変な声が出てしまう。
『どうかしたのか？ん？その紙は文字のようなものが書いてあるがこの国のものじゃないな。』
そう言われて手紙の内容に少し実感が湧く。でも言葉は通じるから一応生きていくことは出来るはず…。
「大好きな人…そうだね…。」
大好きな人。そう言われると少し照れるが確かにいた。獣人と聞くと獣耳…大好きな人の顔が浮かぶ。
『どうかしたのか…？』
私が俯いて紙を見ていたからか顔を覗き込んでくる。
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りんりん(プロフ) - それなびっくりしてしまった...。ありがとう！2話目もすぐ更新する予定だからよろしく！ (2021年1月28日 20時) (
レス) id: dc7e1ec8cd (このIDを非表示/違反報告)
てあん(プロフ) - ランキング凄！これから頑張れー！ (2021年1月28日 20時) (レス) id: d4c421289f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんりん | 作成日時：2021年1月26日 23時
