*7話 【S side】 ページ9
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"ずっと君を見ていた。"
笑った顔も
怒った顔も
泣いた顔も
どんなときでも
ずっと見ていた_______
だけど、
ひとつだけ。
まだ見たことない顔がある。
"君の 雌 の顔"
ずっと、ずっと見てたのに
その顔だけは、見たことがなかった。
君のたくさんの顔を見れて優越感に浸っていたけど
オンナの顔を見たことがないんじゃ意味がない。
いつからか、君を目で追うだけではなく
実際に 追うようになった。
夜道に君を追うと必ず、振り返っては走っていったよな。
あの怯えた顔でさえ、愛おしい。
ある日、君が泣きながら家を出た。
その日は丁度、大雨の日だった。
家から外に出て、雨の中 立ち尽くしていた君。
恋人のであろう、ブカブカのカッターシャツからは
ほんのりと青い下着がくっついて透けて見えていた。
いつもの可愛さなんてなくって
唯唯美しくって色気が駄々漏れで。
あぁ、なんでそんなに可愛いんだ。
俯いた君は、涙を 手 全体を覆った袖で拭いながら走った。
すかさず、俺も走って追う。
この世の何よりも愛している君でも
大雨の中、はぐれてしまえば見つけ出すのは困難だ。
周りを見回して探していると
「わ、っと……っ、え?」
背中に少しの衝撃が走り、後ろを振り向く。
「え、ちょ、______…!?」
バタッと何かが倒れる音がして
其処には、探していた 君がいた。
倒れる時に見た君は
本当に何よりも美しくて儚かった。
俺が手を出せば、一瞬で壊れるんじゃないか。
そのくらい脆そうだった。
雨の中、目を閉じたまま倒れる君を横抱きして
俺の家へと向かった______
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静かに寝息をたてて眠る君の顔も愛おしい。
ぷっくりとピンクに色づいた唇は、食べちゃいたいくらいだ。
もう、その可愛い唇…奪ったら、ダメかな
寝込みを襲いたい とか、そういう欲は抑えきれないほど。
あー。
ずっと君が目を覚まさなければ
一緒にいられるのにな。
独り占めできるのにな。
ね、俺とじゃさ、だめ?
A。
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れん - 最後はどうなったのか? (2023年2月13日 23時) (レス) @page12 id: 2201e3642e (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - めっちゃ良かったです!最高です!!!なんていえばいいのかわかんないけど最高です。 (2021年4月18日 1時) (レス) id: 6fc53c6f0b (このIDを非表示/違反報告)
蕨(プロフ) - こんにちは、cssの作者です。css配布を終了.利用禁止としたため、変えていただけると有り難いです。私の都合で申し訳ございません。 (2021年3月15日 19時) (レス) id: bad26b0f93 (このIDを非表示/違反報告)
なーな - 可愛い話読んでて楽しい (2020年12月13日 13時) (レス) id: 9c9ba7b7c8 (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - ネーミングセンス神と思ったら内容も神すぎてわたわたしてます!!これからも頑張ってください!! (2020年12月8日 16時) (レス) id: c3ccc982c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Im 3 | 作成日時:2020年11月30日 3時