＊９話 ページ11
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俺の肩に顔を埋めて、どんどん服に染みを落とす君は
背中に回していた手で服をぎゅっと掴んだ。
少しばかり、Aの肩が小刻みに揺れていた。
それは、手からも伝わってくるほどで
すぐに察した。
「どうしたの」
出来るだけ、安心してもらいたくて
優しく低い声で聞く。
『こわい…』
声も酷く震えていて
もっと守ってあげたくなる。
「大丈夫だから」
そう言うと、
"守ってください"
とでも言うかの様に抱き締める力を強めてきた。
守る
守るからさ
俺にしなよ
泣かせないから
俺の方がAを分かってる
唾を飲み込み、思いっきり息を吸って口を開いた。
「こんなときに言うのもアレだけどさ…」
出てきたのは、自分でも驚くような弱い声。
頑張れ、
「俺が…、りぬを一生守るからさ。」
「ずっと俺の傍に居てくれないか？」
耳がほんのり桃色に色づいた君が どういうことか 聞いてきた。
すかさず、
「すき…って意味、」
そう答えたけど
『…』
黙り込む君。
やめてよ、その顔
大ッ嫌い
愛おしい君でも アイツのこと考えてる なら 話は別だ。
今もアイツのことで頭がいっぱいになってんの？
今は、俺と一緒にいるんだよ？
俺だけを見て
俺だけを意識して
俺だけを考えて
俺だけでいっはいになって
いつまで考えてんの？
『先輩…私、…先輩の事今でも憧れてます…でも、今頭の中に入るのはころんくんなんです…』
やっと口開いた君。
でも、そんな台詞求めてない
アイツの名前を出さないで
返事を求めてるんだよ？
「"形"だけでも…」
あぁ、その驚いた顔
今俺のこと考えてるんだね
可愛い
君と一緒になるためなら なんだってする
例え…
"形だけの偽りの恋"
でも。
まぁ…
"本物の美しい恋"
に してみせるけどな
絶対。
『私に…ありったけの
勿論。
君が求める大きさより
大きな愛をあげるよ
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れん - 最後はどうなったのか？ (2023年2月13日 23時) (
レス) @page12 id: 2201e3642e (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - めっちゃ良かったです！最高です！！！なんていえばいいのかわかんないけど最高です。 (2021年4月18日 1時) (レス) id: 6fc53c6f0b (このIDを非表示/違反報告)
蕨(プロフ) - こんにちは、cssの作者です。css配布を終了．利用禁止としたため、変えていただけると有り難いです。私の都合で申し訳ございません。 (2021年3月15日 19時) (レス) id: bad26b0f93 (このIDを非表示/違反報告)
なーな - 可愛い話読んでて楽しい (2020年12月13日 13時) (レス) id: 9c9ba7b7c8 (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - ネーミングセンス神と思ったら内容も神すぎてわたわたしてます!!これからも頑張ってください!! (2020年12月8日 16時) (レス) id: c3ccc982c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Im 3 | 作成日時：2020年11月30日 3時
