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四ツ葉が5枚 ページ6

〜環side〜


学校が終わると、すぐにAの手を引いて施設まで帰った


途中で後ろから俺を呼ぶ声がするも、聞こえないふりをして


どうやら柄にもなくきんちょーしているらしい。


自分の部屋にAを連れ込むも、いっこうに話を切り出せないでいた


すると、なかなか話し出さない俺にしびれを切らしたのであろう


Aが話しかけてきた


はじめは、あっちもきんちょーしていたのか、少し早口だったが


俺がおもいっきり抱きしめると、優しい声色でもう一度聞いてきた


『…どうしたの環。ゆっくりでいいから話して?』


まるで、母のような安心感に泣きそうになりながらも、きちんと話した



「Aも知ってると思うけど、俺、妹を探してんだ


毎日、探してる。…でも、見つからねー

だから、俺、思ったんだ。このままじゃ見つからない。だったら、あっちから見つけてくれれば

いいんだって。だから俺…









アイドルのオーディション受けようと思う


そういうとAはポロポロと泣き出した


(「え…」)


Aは俺の前では感情豊かになるとはいえ、あまり泣くことはない

驚くのもむりはないだろう









『…っ…わかったよ…頑張っておいで…っ』


そう呟いて俺に泣きが顔をみせまいと、早歩きで部屋を出ようとするあいつをもう一度抱きしめた

そしてほんとーに言いたかったことをあいつに囁いた


「Aを置いていくなんて出来ない。だから…









一緒にきて。」




俺のわがままに、こいつを巻き込んでしまう


Aはいつでも俺を優先してくれたけど、今回ばかりはそうはいかない


こいつの人生まで奪う権利は俺にはないから









二人だけの空間

お互いの呼吸の音だけが聞こえる



あいつの首に回してる俺のうでにそっとなにかが落ちてきた


落とした本人の顔をこちらに向けて、流れるそれを指で拭い


「…返事は?」

少し微笑んで問うと




『Yesに決まってる_____』



こんなにいいやつがいるだろうか



「…ありがと」








包み込むように抱きしめて、お礼の言葉をひとつ






(「ぜってー離さない」)





新しい目標と、新しい決意を誓うように




それからしばらくの間、ずっと抱きしめていた









(「俺にはあんたが必要」)

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設定タグ:アイナナ , 四葉環 , IDOLISH7   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ハル | 作成日時:2018年2月24日 0時

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