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四ツ葉が2枚 ページ3

〜環side〜

「俺たちは、いつも一緒だった」



毎朝、アイツを起こすのは俺の仕事

…ん?普通逆じゃないのって…でも、小せぇときからこうだし。

それに、アイツも一人じゃ起きられない…と思う。



制服に着替えて、アイツの部屋に行く

ノックはいつもしない。てか、アイツもしなくていいって言ってたし。









.
ガチャ

ドアを開けると、いつも通り寝てるアイツ


(「…相変わらず、キレーな顔してんのな。」)


高校生にしては大人びた顔

指を通せば滑り落ちるようなサラサラな髪

皆の前では余裕のある態度のコイツも、俺の前では簡単に崩れてくれる。


(「まー、トクベツって感じで俺はいいけど。」)


誰にも見せたくないって思うのはコイツのせい。




「……A、起きろー。早くしねーと、朝メシ食い損ねんぞー」



ゆさゆさ揺らして寝ているアイツを起こす。

しかし起きようとしないのは"いつも通り"。





『ん……あと5分…』





「こら。だーめ」






『やだー……』









(「コイツ、ぜってー起きてんだろ。」)




どうやら、寝たフリをしているらしい。

さすがの俺でも分かる。









(「…どーすっかなー」)



早くしなければ、本当に朝メシを食わずに学校に行くことになる。

それだけは避けたい。


……しょーがねー。さいしゅーしゅだんってやつにでるか。





頑なに起きようとしないアイツを、ベットから引きずり出していわゆる"オヒメサマだっこ"ってやつをする。


Aはびっくりしたのか驚いた顔をしていた



……どんな顔でも可愛いって思う俺は、そーとーヤバいだろう









『……ちょっ、やっ…下ろして環!』









「だってヤなんだろー起きんの。だったら、運んだほーが早くね?」


ニヤニヤしながら施設の食堂へと歩いていく







『……起きるから。下ろして』




Aはそういうと、顔をそむけた

よく見ると耳が少し赤い。



(「…もー、むり。」)


Aを自分より高く抱き上げれば、はっきりと見える顔


また驚いているAを呼んで、触れるようなキスをする。




『んっ……』





「……はぁっ」


そーして"いつも通り"のセリフを囁く


「…おはよーA。今日も一緒にいて」


Aは少し微笑んで


『環もね』




きっと、この顔が見たくて言っているんだ…と思う







(「これが俺たちの日常_____……」)

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設定タグ:アイナナ , 四葉環 , IDOLISH7   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ハル | 作成日時:2018年2月24日 0時

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