狂気？ ページ8
暫く見つめ合う、どれほど時間が経っただろうか。体感1時間だが実際はきっと1分程度だろう。男は満足したように瞼を閉じると思い出したように立ち上がった。
「ご飯にしよう、色々話さなきゃ行けないことがあるからね」
『_______はい??』
「だから〜君の部屋の防犯は最悪だよ!なんて言ったって管理人が変わってからは買収されるし、防犯カメラも壊れてたりで死角だらけじゃないか!!」
彼、アルバーンはうちのマンションの防犯対策や防犯カメラについて文句を言いはじめた。
どこか憎めない彼の言動はペースが乱される、おそらく彼は誰からでも好かれるタイプの人間なんだろう。気づけば私も彼に向けていた恐怖はどこかへ行ったようで、流れるようにご飯を一緒に作り何故か共に机を囲みご飯を突っついている。
アルバーンはストーキングをしていたと白状した。
アルバーン曰く仕事でクタクタになって帰っている私偶然見かけて何をどうしてだか一目惚れをし、知りたいと欲が出て家に忍び込んでカメラを置いたそうだ、普通に犯罪だが？とツッコミを思わず入れた。
『じゃあ部屋のものが無くなったり移動したのはアルバーンが犯人なの？』
「それは残念ながら僕じゃないよ。僕がAの部屋に入ったのはカメラをしかけた一回きりだよ」
『1回きりって…じゃあカメラに犯人が映ったりしなかった？』
「ごめんあまりいいカメラじゃなくてね、録画機能はなくてリアルタイムでの情報しか入らないんだ。でも画質はいいんだよ!」
得意げにふふん笑うアルバーンにそういう問題じゃないと軽くデコピンをした。
食べ終わった食器を片付けると、アルバーンはタブレットPCを机に置き手招きしてきた。
曰く彼の日課はカメラと一緒にベッドのサイドテーブルにしかけたマイクで私の寝息を聞く事らしい。
その日は休日と知っていたため、いつも通り観察しようとカメラとマイクの電源を入れるとベッドに明らかに自分では無い人が潜り込んでいたようだ。
「だから気づいた時に思わず飛び出していったんだけどいざ対面したら嬉しさが勝っちゃって…口角も下がらなくなったんだ…あ、隣の人のことは残念だったね。あまり仲良い訳じゃなさそうだったけど」
どうやらは隣人の件位置がズレたマイクが壁に当たって隣の部屋の音を拾いやすくなったせいで気づいたようだった。犯行の生々しい状況を聞くと血の気が引いていく。
自分の顔色が悪くなったのに気づくとアルバーンはごめんと謝りながらタブレットPCを閉じた
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みぃた - なかなか無いマイナーなヤンデレな気がします、、！面白かったです。更新頑張ってください！！ (5月1日 17時) (
レス) @page9 id: 79fc2d292f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - めっっっちゃ好きです...更新頑張ってください！！ (2022年7月25日 23時) (レス) id: f3409df279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四辻柊 | 作成日時：2022年7月24日 23時
