夜叉さんとこの蝶々II【原神】 (ページ45)

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『ほれ、この辺でどうだ？元素視覚で探してみろよ』

空「あ、うん、分かった」

意外とすぐ終わったな！と明るく笑うパイモン。それを一部の界隈では「フラグ」と言う。

空が元素視覚を使って滝を見る。一面に広がる水元素の青が映った。

空「うーん…水元素しか見えない」

『じゃあ仙成石に込められてる元素が水元素なのか…それとも普通に無いのかの2択だな』

でも水元素が込められてる可能性は低い、と残念そうな表情をする蝴蝶。

元素がどうとか仙力がどうとか、そういう話以前に「仙成石」は「石」なのだ。岩元素も混ざっていないとおかしい。

だが空は水元素しか見えなかったと言う。つまりはそういうことだ。

『うーん、惜しかったな。仙成石がある場所は、ここ以外知らないから…なんてゆーか…おつかれ』

パイモン「慰めはいらない！なぁ空〜、どうしても無いのか？」

空「もう少し奥に行ってみようか。洞窟とかがあるかもしれない」

空は諦めなかった。今日初めて知り合った男の為に、ここまで努力するのは流石としか言えない。

そんな健気な少年に神は道を示してくれた。なんと、滝の裏に洞窟があったのだ。

喜ぶパイモン、驚く蝴蝶、渾身のドヤ顔をキメる空。

軽い足取りで中を探索すると、見慣れない緑色の石を見つけた。これが仙成石なのだろうか。

元素視覚でみると、岩元素と氷元素が混ざっているのが確認できた。

空「これ、仙成石かな？蝴蝶」

『おう、バッチリ上質なやつだな、これは！』

パイモン「やったぞ！空、今夜は瑠璃亭でパーティーだ！」

剣でなんとか仙成石を割った空。これは硬い。石珀と同じぐらいに…

そんな中、キャッキャとはしゃぐパイモンの背後に迫る複数人の影。

いち早く気がついた空が素早くパイモンを回収する。その様子を見た蝴蝶が一歩前に出て2人を庇った。

複数人の影は宝盗団だった。ナイフやらハンマーやら薬品やらを構えてしっかり戦闘体制に入っている。

欲が見えすいた笑みを浮かべながらジリジリと距離を詰めてくる。

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