夜叉さんとこの蝶々II【原神】 (ページ43)

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鍾離「どこにあるかは知らない。きっとお前達はその石を探そうとしているのだろうが、俺は当てにならないと思え」

パイモン「ええっ！？そんな…」

空「やっぱり…」

とにかく特徴を聞いて、探すだけ探してみよう。と空が言う。

パイモンは仙成石を探すための工程の多さに小さく唸った。

鍾離「仙成石は翡翠のような透き通った緑色をしている。丸い形をしたものは特に質が良いそうだ」

パイモン「緑色の石なんて探せばいくらでもあるぞ…」

鍾離「仙成石は仙人が行う修行の一つの産物だ。

簡単に言えば、仙術を用いて岩を割る修行だな。大体の場合は元素力を限界まで込めて割るものとされている。

…もしかしたら、元素視覚を用いる事で見分ける事ができるかもしれないな」

パイモン「おおっ！」

この依頼は失敗に終わるのではないかと落ち込んでいたパイモンが期待に目を輝かせる。

早速探しに行こう！と空を急かすが、空は一向に歩ことうしない。

パイモン「どうしたんだよ？見分ける方法が分かったんだから、早く探しに行こうぜ！」

空「でもさ、パイモン。見分ける方法があるからって、璃月を隅々まで探して周る訳にはいかないよ」

パイモン「あっ！」

そこまで考えていなかった、と表情から読み取れる。

これが世に言う「顔に書いてある」というものなのだろう。

鍾離「では、蝴蝶に聞いてみるのはどうだ？彼の旅の道中で仙成石と似たものを見た経験があるかもしれない」

パイモン「それだ！それで、仙成石があった場所を聞いて、そこを探せば…！」

空「うん、もしかしたらあるかもしれない。もし無くても、同じような場所を調べればいい訳だから…」

今度こそ探しにいくぞ！と張り切るパイモン。今回は空もパイモンの言う通りに歩き出した。

そんな空達の後ろ姿を見送った鍾離だったが、ふと仙成石を何に使うのかという疑問が浮かんだ。

鍾離「仙成石の効果は、確か…」

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